昼食★無問題★Н

天丼セット。900円。
ランチタイムの蕎麦屋はジレンマに陥っている。
本来、ヌードル命の麺の道を歩むべきなのだが、それだけでは日本の食生活的には線が細すぎるのだ。そこで、やむなくウィングを主食たるシャリ界へと広げることになる。
しかし、これがつまずきの石であることは言うまでもない。日本人の食生活全般に食指を伸ばすこと、つまり、戦略なき拡張主義は帝国の心臓部を不安定にするのである。欲をかいて墓穴を掘るのだ。なんでか。
蕎麦屋の天ぷらは本来、ソバつゆの中で泳いでこそ、なじむのである。だが、それがシャリの上で寝るとなると大変だ。ドーム球場でプレーしてきた人間が、アウトドアのどろんこ球場では力を発揮できないのに、よく似ているのだ。うまい衣が意外とべちゃべちゃしていると批判されることになる。
しかも、本来、ソバが主役であるはずなのに、シャリにメーンステージを奪われてしまう。シャリはどんぶりで大きな顔をしているのに、ソバは小さなお椀で愛嬌を振りまかなければならない。プライドもなにもなくなってしまう。友情出演や特別出演では、満腹できないというものだ。
ソバは妥協して、野合してはならない。ソバ天も身の程を知って、自分のホームグラウンドで戦うことで勝利できる。
サラリーマンには人気。
★ごまそば鶴喜。札幌市中央区北1西4、東邦生命ビル地下1階。
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