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2013/10/16

清水博子さん、さようなら

旭川市出身の作家、清水博子さんが亡くなりました。45歳でした。早すぎる死です。芥川賞候補に2度なりましたが、とても批評的な文章で自らという存在を凝視していました。

清水さんとは彼女が「処方箋」で野間文芸新人賞を受賞した2001年12月、贈呈式の開かれた東京のホテルでお会いしたのが初めてでした。その後は取材で北海道に戻ってきたなどで、電話をくれ、「あなたのボトル飲んじゃったわよ」とか「おいしい寿司屋を紹介せよ」とか、楽しそうでにぎやかでした。一度、お礼なのでしょうか、日本酒を送ってくれたこともありました。一方で、東京の出版界の人間関係に苦労していたようで、「文壇バーを出入り禁止になったの」などと弱音を吐くこともありました。

2回目の芥川賞候補となった小説「Vanity」は清水さんの関西との遭遇の趣もある作品で、谷崎潤一郎のように清水さんには「内地」の中の「内地」が新鮮に映ったのだと思いました。東京という疲れる世界から新しい場所に踏み出していく作品に期待しておりました。

今年は喜多由布子さんという可能性を秘めた作家も5月に53歳で亡くなっています。私は「なんで!」と叫びたい気持ちで、とても残念で悔しいことが続きます。

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