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2013/07/11

桜木紫乃著「起終点駅 ターミナル」「ホテルローヤル」を読む

桜木紫乃さんの「起終点駅 ターミナル」(小学館 1500円)、「ホテルローヤル」(集英社 1400円)を読む。

桜木さんは第146回直木賞に「ラブレス」が候補作になっているが、「ホテルローヤル」は今年上半期の第149回直木賞の候補になっており、今、もっとも注目される作家の1人となっている。

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今回読んだ両著とも連作短編集である。「起終点駅」が人間のめぐり合う終わりと出発の多重な物語であるのに対し、「ホテルローヤル」は今は寂れてしまったラブホテルを舞台にした人間の哀歓を描き出している。いずれも、壊れそうでいてしかし根を張って生きている人間への作者の愛の物語と言ってもいいかもしれない。

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「起終点駅」の冒頭に「かたちのないもの」という短編が置かれているが、形はなくても残っているもの、確かに存在するものがあるのだ、ということがどの作品からも伝わってくる。

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