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2013/04/27

■道立文学館で文芸対談「『銀河鉄道の夜』をめぐって」

「木版画家・佐藤国男による宮沢賢治ワールド」展が開催中の札幌市中央区中島公園の北海道立文学館で27日午後2時から文芸対談「『銀河鉄道の夜』をめぐって」が、佐藤国男さんと詩人の斉藤征義さんによって開かれた。

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佐藤さんは1952年檜山管内北檜山町(現・せたな町)生まれ。大工をしながら木目の持つ独特の文様を生かした版画作品を手がけ、「銀河鉄道の夜」(北海道新聞社刊)などをはじめ多くの宮沢賢治の童話作品を絵本化している。現在は木版画家として独立し、個展開催、朗読会や幻灯コンサートなども続けている。

一方の斉藤さんは1943年帯広市生まれ。宮沢賢治学会会員。詩集「コスモス海岸」で北海道詩人協会賞を受賞するとともに、「銀河にかかる発電所」「又三郎の『風』「駅長座の秋」など多数の賢治研究を発表している。近年は地域起こし映画として注目を浴びた「田んぼdeミュージカル」の脚本も担当、活躍の場を広げている。

文芸対談では賢治研究家である斉藤さんが未定稿である「銀河鉄道の夜」を書いた賢治の思いを紹介しつつ、聖人君子化されたり政治に利用されたりする賢治の読み方を批判的に押さえた上で、死者の世界を描いた物語が持つ重層性と可能性を語った。

一方の佐藤さんは仏教者である賢治がキリスト教的意匠にあふれた作品を描いていることについて、ギリシアやエジプト、オリエント、中国の殷の時代と甲骨文字、さらにはその根底にある縄文人の死生観にまでさかのぼって解読してみせた。

白熱した対談の合間には、佐藤さんのギター演奏も披露された。

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道立文学館では28日には午前11時と午後2時の2回、「宮沢賢治とゴッホ」と題したギャラリートークも開催。

同館の「宮沢賢治ワールド」展は5月12日まで、道立文学館特別展示室で。4月30日、5月7日が休館。入場は一般400円、高校大学生200円、中学生以下・65歳以上無料。高校生は毎週土曜日・こどもの日無料。

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