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2012/03/08

快刀の切れ味、週刊読書人「芥川賞の話をしよう」を読む

書評紙の「週刊読書人」2012年3月2日号で小谷野敦と栗原裕一郎が「『芥川賞』の話をしよう」と題して対談している。

小谷野さんは少し前に「母子寮前」で芥川賞候補となりながら落選しており、そのときの総括がとっても面白かった。
(それについて簡単にブログで触れているので興味ある方は
そちらhttp://takaoudo.cocolog-nifty.com/takaoudoism/2011/02/post-7f93.html
もご覧いただきたい)

今回も絶好調だ。円城塔さんについては「研究の延長線上に制作があるという感じです」で始まり、「将棋や囲碁みたいなものだ」その心は「面白くない人には面白くない」ってな調子。もちろん、「そうですか」とは賛同しにくいが、ある視点が貫かれている。

田中慎弥さんについては「ちょっと優等生的で、中上健次と徳田秋声をブレンドして、うまく芥川賞用に成型した」とやはり辛口である。

過去の受賞者に対しても「朝吹真理子にしても、いつになったら小説書くんですか」として「選考委員は責任を」と厳しいのだ。

とにかく、小谷野敦さんは吹っ切れていて、徹底的にラジカルで、表面的には挑発的である。書店に「週刊読書人」バックナンバーが置いてあれば、ぜひ購入すべきだろう。図書館で閲読することもオススメしたい。

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