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2012/02/10

快楽亭ブラック著「立川談志の正体 愛憎相克的落語家師弟論」

快楽亭ブラック著「立川談志の正体 愛憎相克的落語家師弟論」(彩流社、2012年2月11日刊、本体価格1600円)を読む。

談志師匠が死んだので、世の中、偉人追悼の流れになっている。「若い時は結構、やんちゃだったけど、本当に凄い落語家だったんだ」という丸めて98点。みたいな甘やかな讃辞は談志師匠には似合わない。もっと、毒気たっぷりに「全人間像」に迫らなきゃ、笑われるぜ。というわけかどうか、わからんが、「異端の弟子」ともいうべきブラック師による談志物語。

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僕らのように、「現代落語論」(三一新書)で、落語新世代の星になり、政治家になって、なんだかなあ、という失望を味わわされ、だんだん時代とずれていったように見ていた者にとって、ブラック師による「カブキ」続ける談志像は改めて新鮮である。まさしく全身落語家の面目が躍如している。

「金の亡者」ってのもトンデモ話だが、ブラック師がリアルに書けば書くほど、憎めなくなるのだ。すごい文章力だなあ。

最初のほうに、立川文都というお弟子さんの話題が出てきて、いきなり懐かしくなった。彼は二ツ目で立川談坊を名乗った。上納金を払っていないので「120万円もとどこおりやがって、すぐ払え、嬶ァトルコに売ってでも払え!」と談志に言われたそうだが、その奥様は私のよく知っている道産子ジャズシンガーである。大変だったなあ、と思った。

ブラック師の話の真贋はわからないが、とっても良い追悼本だと思う。談志は富士山かあ。

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コメント

昨年秋しばらくブログ更新がなく、心配していましたが、最近俄然快調ですね。欣快に堪えません。談志さんの弟子にはすごいのがたくさんいますね。そして皆、個性が違う。つまり彼は個性が伸びるのを助ける本当の教育者だったのでしょう。教育とはなにか、談志の教育を研究してみるのも面白いでしょう。でも文科省なんぞが逆立ちしてもなぞはとけないだろうなあ。教育は学校でやるものと思い込んでいる連中には。

投稿: キタ | 2012/02/10 18:01

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