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2011/08/03

「織姫たちのスイーツ・アート 楽しい現代美術入門」展

札幌駅隣接のJRタワー11階にあるプラニスホール(札幌市中央区北5条西2丁目)で、JRタワー・アートプラネッツ2011「織姫たちのスイーツ・アート 楽しい現代美術入門」を見る。

Orihime

吉崎元章、佐藤友哉、吉田豪介、久米淳之、久木佐知子、臼井幸彦という顔ぶれで「アートプラネッツ」実行委員会をつくり企画された展覧会のようだ。吉崎、佐藤の両氏は札幌にある美術館の副館長である。今回は「七夕時期であることから、現代美術に携わる女性アーティストの皆さんに、『織姫』として、イメージの翼を大きく広げて」もらうという試みのようだ。

出品しているのはいずれも女性たちで、蒼野甘夏、上田とも子、伽井丹彌(かい・あけみ)、樫見菜々子、加藤宏子、川上りえ、熊澤桂子、小林麻美、久野志乃、松田郁美、水戸麻記子、吉成翔子、渡邊希の13人による17作品である。

Orihime2

会場に入ると、いきなり蒼野甘夏さんの「デザートはあなた」で迎えられ、上田とも子さんの「旅への入り口」で異空間に入り込むことになる。全体の中心で力業を発揮しているのは川上りえさんのオブジェ「Yet,We keep Seeking for a Balance」である。どっしりとした鋼鉄を溶接した5つの天秤棒のうち2本がゆったりと揺れており、この世の中の危うさ、正義と悪の危うさ、男と女の危うさ、つまりは存在の危うさを骨太に表現していて圧倒されるのである。川上さんは凄い。そして、伽井丹彌さんの、-ワシには読み方が難しすぎるぞ!-「精霊(プシュケ)の蘇生V」「精霊(プシュケ)の蘇生P」の2つの女体人形に心を騒がせられる。以前お会いした岡本葉子さんの人形も怖かったが、伽井さんの「精霊」はエロスが滾っていて邪心を封じる結界が必要である。そんなことのバランスもあってか、対極には吉成翔子さんの「あふれる風」が角張った心を丸くほぐしてくれる配置である。

「楽しい現代美術入門」やら「スイーツ・アート」というお題目に囚われず、気楽に見るほうがいいようだ。

一般・高校大学生300円(中学生以下無料)。会期は8月7日まで。

   ◇
JR駅からの帰路、札幌時計台(観光名所としては日本3大ガッカリ-といわれているらしい。もっとも、どこが3大がっかりのご当地なのか、と聞かれると答える人で違うらしい。しかし、札幌の時計台と、土佐の高知の播磨屋橋の2つは確定との話。時計台は北海道はでっかいどおーという割には意外とちんまりなのね、ビルの陰じゃん、っていわれているらしい。でもビルの陰なので街路樹とセットで夏場は日差しを避けられるのが良いらしく、意外とばかにしたもんじゃないじゃん、とカウンター効果あるとかないとか、まあどうでもいいわな、ってどうでもよければ無駄な言葉を重ねないのが良かったのであるが)に寄る。さすがに人気スポットらしく、観光客が写真撮影をしながら、緑陰にはいっぱいであった。

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   ◇
日本最大がっかり観光地の代表として、名前を挙げてしまい、土佐の高知の播磨屋橋さん、失礼しました。実はちっぽけな橋ではありませんが、札幌には播磨屋橋には負けない由緒正しき橋があります。それは創成橋です。なにしろ札幌の原点みたいな橋ですが、知名度があまり高くありません。選挙の情勢分析的には「独自の戦い」という感じでしょうか。でも、とってもいい橋です。もし播磨屋橋さんさえ良ければ、日本三大がっかりに立候補してもいいのですが、どうでしょうか。一応、顔見せ写真を撮ってみました。ちなみに、隣に座っているのは大友亀太郎さんというお武家さんです。何者かというと、現在は創成川と呼ばれている札幌を南北に流れる人工河川の「大友堀」のエド・エゾ・プロデューサーです。

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