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2011/06/22

「怪傑ハリマオ」7号を読む

ひとりで労作の「吉本隆明資料集」を既に106冊も出し続けている高知の猫々堂主人で、評論家・詩人の松岡祥男さんから自立誌の「怪傑ハリマオ」7号が届いたので、読む。ややこしいが、「怪傑ハリマオ」は長野県に住む根石吉久さんが発行されているのであるが、その雑誌のメーンは松岡さんの原稿というわけで、資料集を予約購読している縁で「付録」として松岡さんから時折、送られてくるのである。


「怪傑ハリマオ」7号を読む


いずれにしろ松岡さんも根石さんも60年代末から70年代の<自立派>のラディカルなテイストがいっぱいの人で(一応断っておくと、これは私の最上級の誉め言葉である)、歯切れが良いけど噛み応えがある文章を載せているので、いたく刺激されることが多いのだ。

今号には田中エリスという人の「二〇一〇年、私のクリパ」という詩が載っているが、後は松岡祥男「北川透の<頽廃>ほか」、高橋秀明「松岡祥男への異論」、根石吉久「どかどか拾遺ばっさばさ」という3論文があり、これが滅法大変なのである。松岡さんは北川透という詩人の文章の頽廃を鋭く指摘しているのだが、高橋さんは北川透に近い場所から松岡さんの指摘を批判し、根石さんは一歩引き下がった場所から高橋さんの文章の問題点をするどく批判しているのである。真剣勝負なのである。根石さんの「ばっさばさ」も凄いが、松岡さんの迫力には圧倒されることだ。

「ハリマオ」誌の値段はよく分からない(私は気分としては無料でいただいている)。昔は「ひと財産」とか書いてあったが、本号には特段表記がない。関心のある人は<怪傑ハリマオ バックナンバー>で検索して根石さんに問い合わせるのがいいと思う。

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