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2011/06/26

「福永武彦、魂の旅」展を見る

札幌市中央区中島公園の北海道立文学館で開かれている「日は過ぎ去って僕のみは 〜福永武彦、魂の旅〜」展を見る。

福永武彦は戦後すぐ中村真一郎、加藤周一と「マチネ・ポエティク」を結成し、「1946年・文学的考察」などで日本の文学的伝統やら運動からは離れた場所から新たな表現の水路を開いた作家と言える。

「福永武彦、魂の旅」展を見る


小説は「廃市」「心の中を流れる河」「忘却の河」など、その近代主義的な場所に反して、心理的であるがリリカルな土着性をも感じさせる作風であった。また、推理小説を加田伶太郎名で書いているほか、映画「モスラ」の原作者の1人でもある。

福永は結核を病んでから首都を離れ、戦後すぐに帯広で教師をしていた。その時期の日記が見つかったこともあり、このたびの文学展となった。

詩人の原條あき子との間には作家池澤夏樹がおり、池澤夏樹トークなども期間中には開かれたという。

展覧会には戦後の日記であるとか、病床の受洗の資料、絶筆ノートなどが並べられている。文字は非常にきれいであるが、とても細かく、几帳面な性格が伺われる。また、軽井沢で暮らした山荘は自殺した劇作家の加藤道夫ゆかりのものといいい、姪の作家である加藤幸子さんと池澤夏樹さんが不思議なところでつながっているのだと感心させられた。

福永展は7月10日まで開催。文学館は月曜休館。入場料は一般400円。高校大学生200円。中学生以下・65歳以上無料。

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