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2011/04/14

猪瀬直樹著「突破する力 希望は、つくるものである」(青春出版社、800円)

孤独を友として仕事と向き合った時間は、けっして自分を裏切らない。ギリギリまで自分を追い込めば仕事力が磨かれて、それが閉塞状況を打ち破る武器になる──道路公団民営化をはじめ、作家として、東京都の副知事として、さまざまな世間の“壁”を突き破ってきた著者が、自らの体験を踏まえて綴る、人生を面白くする本気の仕事&生き方論。

猪瀬直樹(いのせ・なおき) 作家。1946年、長野県生まれ。日本の近代を主軸に、数々の話題作を著し、87年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞、96年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞をそれぞれ受賞。2002年、小泉政権下で、道路公団民営化推進委員を務め、道路公団の民営化を実現。06年10月、東京工業大学特任教授、07年6月には、東京都副知事に任命される。主な著書に『天皇の影法師』『昭和16年夏の敗戦』『ペルソナ 三島由紀夫伝』『ピカレスク 太宰治伝』『ジミーの誕生日』『東京の副知事になってみたら』など多数。 (青春出版社HPより)

Inose

いわゆる人生指南書である。目次には「壁を打ち破るには〝頭〝を使え」とか「自分の最大の武器は、弱点の中にある」「成果につながる努力、無駄に終わる努力」「10人の知人より、1人の信頼できる味方」「いくら稼いだかなんて、二流の発想」といった文字が並ぶ。

とにかく猪瀬さんらしい強気のスタイルで事態に立ち向かおうというエネルギーがあふれている。劣勢の中で活路を拓く教訓として、「『一点突破』と『1対1』。これこそが、まさに僕が実践で体得した『小が大に勝つ戦術』の要諦です」などと書かれており、なるほど世代的だなあ、などと思ったことでした。

いずれにしろ、「村上ファンドはウナギの水槽に入れたピラニアだ」という発想を含めて、猪瀬流のアクの強さ、押しの強さは自分には向いていないなあ、と思うところが多いのであるが、それでも先ほどの「一点突破」ではないが、局面局面で役に立つことは書かれている。とりわけ、現状に甘んじてはいられないと模索している場合には自分への投資の意味なども体験的に書かれていて得るところが多いのは間違いないだろう。

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