« 東川篤哉著「謎解きはディナーのあとで」(小学館、1575円)を読む | トップページ | 海棠尊著「モルフェウスの領域」(角川書店、1575円)を読む »

2011/04/22

東川篤哉著「放課後はミステリーとともに」(実業之日本社、1,575円)

鯉ケ窪学園高校探偵部副部長・霧ヶ峰涼の周辺には、なぜか事件が多い。校舎から消えた泥棒、クラスメ-トと毒入り珈琲一族との関わり、校外学習のUFO騒動――解決へ意気込む涼だが、ギャグが冴えるばかりで推理は発展途上。名推理を披露するのは探偵部副部長なのかそれとも? ユーモア学園推理の結末は?(実業之日本社HPより)

Houkago


「謎解きはディナーのあとで」大ヒットに続き、本作は発売1カ月で20万部! とある。なんだか、凄い。なんか上昇気流に乗っちゃうと、止まらないんだね。エンターテイメントの世界は売れなきゃダメなのだな。明快。

そうか、本作も活字コミックじゃね。主人公の名前も漫画だし、しかも「僕」なのに美人の女子高生。名探偵のつもりなんだが、「屈辱」の多いドジっ子という愛されキャラ。タレントも在籍する学園ではゆる~い事件が次々起きるのだけど、ハードボイルドというよりもハーフボイルドだどぉ、みたいなドタバタも半分のアクション・コメディー。

「謎解き~」のほうが、執事・影山vs宝生麗子という明快なSM対決であったのに対して、「放課後~」はいささか紛れており緩い部分に難ありか。登場人物の名前も私鉄沿線コンビやらが出てくるが、やっぱり安易というか悪のり気味。

ふだんはマイナー系の本しか読んでいないのに、いきなりメガヒット本を2冊も続けて読んでしまった。文章の中に若干嫌みが入っているのをお許しいただきたいが、私は大衆路線主義者である。売れる本にはそれなりの根拠がある。そして、売れるということの中には、多くの読書家の心を掴む読書の神のきらめきが潜んでいることは間違いない。

|
|

« 東川篤哉著「謎解きはディナーのあとで」(小学館、1575円)を読む | トップページ | 海棠尊著「モルフェウスの領域」(角川書店、1575円)を読む »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/87302/51458186

この記事へのトラックバック一覧です: 東川篤哉著「放課後はミステリーとともに」(実業之日本社、1,575円):

« 東川篤哉著「謎解きはディナーのあとで」(小学館、1575円)を読む | トップページ | 海棠尊著「モルフェウスの領域」(角川書店、1575円)を読む »