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2011/03/28

高樹のぶ子著「甘苦上海」完結版(日経新聞出版、2310円)を読む

高樹文学の新たな到達点がここにある! 欲望を肯定するアジアで最も熱い都市で51歳の独身女性企業家が“人生最後の恋の冒険”に挑んだ果てに何が待ち受けていたのか? 大好評の新聞連載でミステリアスに終わった物語が本書で遂に完結、思いがけない結末に瞠目せよ!(日経ブック&ビデオクラブHPより)

Shanghai

「甘苦上海(がんくうしゃんはい)」と読むそうだ。日経新聞に連載されて、過激な性描写で大反響ということであった。上海の現在を盛り込んだ恋愛小説である。

エステ経営者として成功している早見紅子、51歳。元新聞記者の石井京、39歳。2人の恋の物語であるが、そこに商社マンの松本、47歳が加わる。そこに日本でのある事件が絡んで陰影をます。

うまく言えないが大変な小説である。休みなく、行為が続くというと大げさであるが、それに近い。もちろん、それに終わらずに、森々と滲みてくる人間の孤独のようなものがあるのだが、それにしても艶めかしい。

個人的には関西弁の商社のおっちゃんである松本さんがよろしい。これがいいキャラなのだ。言葉でヒーリングするのだが、それで終わらず、おいしいとこもいただいてしまうのだな。この辺のおじさんがエッチがヒットする日経読者にフィットしちゃうのだろうな、きっと。

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