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2011/02/27

ウッドストックがやってくる!

アン・リー監督。ディミトリ・マティン。ヘンリー・グッドマン。ジョナサン・グロフ。ユージン・レヴィ。

50万人を動員し、ラブ&ピースの時代の象徴となった伝説的なロック・フェス“ウッドストック“を題材にした人間ドラマ。開催に向けて舞台裏で奔走した、ひとりの男の生の輝きに焦点を当て、ポジティブな物語を展開させる。『ラスト、コーション』の鬼才アン・リーが、60年代の時代の熱気を切り取りながら、自由を求める人々の姿を丹念に描きこむ。

'69年の夏、音楽が大好きな青年のエリオットは、ウッドストック・フェスティバルを地元へ招こうと奔走し、見事誘致に成功。準備は瞬く間に進むが、ヒッピーに町を荒されることを恐れた住民たちによる反発や、マスコミへの対応など、エリオットは多忙を極め……。(@nifty映画より)

ウッドストックがやってくる!

アメリカは昔、ベトナムで戦争をやっていた。そんな時代に愛と平和を叫ぶのが若者の抵抗のスタイルだった。愛と平和を訴える方法はもちろん反戦デモというラディカルな街頭での自己表現があったが、もうひとつは音楽だったろう。特にロックだ。権威の批判を打ち出すロックは若者をひどく捉えた。そうした若者の抵抗のスタイルはヒッピー・ムーブメントとなって噴出した。

そんな若者のロックの祭典の代表がウッドストック・フェスティバルだろう。本作はその舞台となったホワイトレイクの町の青年を主人公に裏方たちの奮闘を描いた作品である。当然、ヒッピーがやってくるとなると、保守的な人々は大反対する。それでも、ユダヤ移民の青年と両親は少しずつ自分たちを変えていくのだ。ゲイだって革命的なのだ。

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それにしても、ヒッピー。戦争からの逃避ということもあって、マリファナやLSDはタバコのように普通であった。青年もカリフォルニアから来た男女に誘われてトリップしてしまうのだが、それが結構、リアルである。50万人の人の波が波になり、宇宙の中心となるのも面白い。「ラスベガスをやっつけろ」じゃないが、飛んで飛んで回って回って、となる。久しぶりに使うのだが、サイケデリックな世界なのだ。それから、ヌーディストたちもにぎやかだった。政治思想を含め、さまざまなスタイルが時代を感じさせる。

もう主人公の青年の旧友はベトナム帰還兵である。彼は悪夢から抜け出せないでいるが、青年を励まし、彼もまたウッドストックを通じて、ちょっとだけ自分を取り戻すのが印象的である。

アカデミー賞間近であるし、「英国王のスピーチ」を見に行ったら、満員御モードであった。それで、「ウッドストックがやってくる!」に切り替えたのだが、結構楽しめた。ああ、熱い時代があったなあ、と懐かしいことである。

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