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2011/02/13

映画「ソーシャル・ネットワーク」を見る

デヴィッド・フィンチャー監督。ジェシー・アイゼンバーグ。アンドリュー・ガーフィールド。ジャスティン・ティンバーレイク。アーミー・ハマー。マックス・ミンゲラ。

マーク・ザッカーバーグは、友人のエドゥアルドにサーバ費用などを提供してもらい、ハーバードの学生だけが使える“ザ・フェイスブック”を作る。ザ・フェイスブックはすぐに多くの会員を獲得し、ハーバード大生以外にも人気を広げていた。しかしマークは、「アイデアを盗用された」と訴えられる。そして、サイトが大きくなり、マークが“ナップスター”の創始者に心酔するようになると、親友のエドゥアルドもマークから離れて行く…。(goo映画より)

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「セブン」「ファイト・クラブ」のデヴィッド・フィンチャーがインターネット社会の成功者を描くと言うことで注目された一作だ。世評は高いし、遅まきながらなんとか見ておこうと思った。

「フェイスブック」がいかにして生まれ、どのような葛藤があったかが裁判にスポットを当てつつ、かなりドラマチックに描かれている。ハーバードに集まった秀才たちの頭の回転の速いこと。マークの相棒のエドゥアルドが作中で早口大会だ、とか言っていたが、本当に高速英語がびゅんびゅん飛び交っていて凄いことだ。

物語的には成功者=創造者と、その周辺にいる人物との軋轢をとらえ、そこから人物と時代の奥行きを探っていく。すぐれたプログラマーがひしめいている世界はとても面白い。なかでも、音楽共有サイトのナップスターの創設者であるショーン・パーカーが出てくると、物語が活性化する。彼のある種のリベラリズムは既成権威の前に敗北を余儀なくされるのだが、そのリベラリズムは今日の多くのインターネットサイト(web2.0)の中に実現されている。ショーン・パーカーが魅力的なのがこの裏切りだらけの映画を見て、ポップな気分になれるところだ。

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それにしても、この映画はアメリカ社会を象徴的に描いている。ハーバードの学長はくだらないチクリに対して、そんな暇があるななら起業せよ、とりあわない。その一方で、裁判になると完全に条件闘争になり、白黒はつかないどころか、弁護士たちは生き生きとして、訴えた方が結構トクをするのもひどいことだ。なによりも無料サービスも最後はマネー第一である。「クール」なサイトもシステムも、結局は商売にするのがアメリカ社会ということか。日本の天才ではかなわないようだ。

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