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2011/02/06

映画「白夜行」を見る

深川栄洋監督。堀北真希。高良健吾。船越英一郎。戸田恵子。田中哲司。

『手紙』『容疑者Xの献身』など、映画化作品を多数持つベストセラー作家・東野圭吾の同名小説を映画化。昭和55年から平成10年までの19年にわたる壮絶なドラマを、時代考証に基いたリアリティあふれる映像で描き出している。ミステリアスな主人公の雪穂役は堀北真希。最後まで本心を見せない雪穂を見事に演じ切った。もう一人の主人公である亮司役には高良健吾。感情を露わにしない彼が心情を吐露するシーンでは、素晴らしい演技を見せる。また、刑事の笹垣を演じた船越英一郎の演技が作品に深みを与え、原作にはなかった“父性愛”の要素をプラスしている。監督はこれからの活躍が期待される1976年生まれの若手監督・深川栄洋。(goo映画より)

Byakuya

堀北真希ちゃんがテレビでばんばん宣伝しているし、なにやら大人のシーンもあるとかだし、しかも東野圭吾作品(スミマセン!読んでません)だし、ということで体がだるいのだが、札幌ファクトリーのユナイテッド・シネマまで出かけて見る。場内はそこそこに混んでいる。キャストを見ても、それほどのビックネームはいないようであるから、堀北真希人気であることがわかる。

なかなかに不気味に切ない物語であった。一番のショックは事件が起きたのが、昭和50年代の川向こうの権利関係が未整理で再開発も進まない地区という設定であった。崩れかけた家並みが続き、昼酒をあおる住民たちの姿を見るときに、なんだか事件の背後にある悪のようなものが一発で伝わってきてしまったことだ。子どもたちを真綿のように包んで窒息させる無意識の悪のようなものが、この悲劇の根底にあるものだろう。

堀北真希は中性の美少女-美人を演じている。うまいかどうかはよくわからないし、常識的に言うところの熱演とは乖離しているだろう。だが、堀北真希から世の中に対する透明な悪を感じられないかというと、なんとなく不気味感は出ているのだ。作品自体はアイドル映画と一線を画しているように思えるだけに、遠慮せずにバンバンと濡れ場汚れ役を指示していれば、もっとよかったと思う。大人のシーンは期待値の5%水準か。

執念の刑事役の船越英一郎は悪くはない。でも、やはりテレビの2時間ドラマの人の壁をぶちこわしてはいないように思えた。隣に片平なぎさがいないのかなあ、などと相棒を気にしてはいけないのだろうが。

映画を見終わっても、犯罪が本当に主人公によってなされたのか、疑問が残る。そして、犯罪の底にある世の中に対す悪意が解決されるのか、疑問が残った。そんな、余韻が残る作品であった。

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