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2010/12/25

うわさの痛快映画、「キック・アス」を見る

マシュー・ボーン監督。アーロン・ジョンソン。ニコラス・ケイジ。クロエ・グレース・モレッツ。マーク・ストロング。クリストファー・ミンツ=プラッセ。

NYに住むデイヴ(アーロン・ジョンソン)は、コミックオタクでスーパーヒーローに憧れる平凡な高校生。ある日、インターネットで買った自前のスーツとマスクを身に付け、自分もDIYヒーローとして街で活動を開始する。何の特殊能力も武器も持たない彼は、初出動であっさり犯罪者にやられてしまうが、懲りずにパトロールを再開。その時の活動の動画が見物人によって撮られ、やがて“キック・アス(Kick-Ass)”の名で街中に知られるようになる。だが、街のパトロールをしていたのは彼だけではなかった。キック・アスは高度な訓練を受けた父娘デュオ、“ヒット・ガール”(クロエ・グレース・モレッツ)と“ビッグ・ダディ”(ニコラス・ケイジ)に出会い、街の犯罪帝国を仕切るフランク・ダミコを倒すため共に戦うことを決意する……。(goo映画より)

Kickass1

噂の映画を見に行くと、なんと結構な入りである。やはり口コミというかネットというか気になる作品であったのだから当然であるが。ネット社会の投稿動画サイトがヒーローを生み、残虐シーンをも中継してしまうというのも現代的である。いずれにしても、いやはや、面白い。

この映画の設定は次のとおりだ。
1・あなたは悪を見過ごしていられるか。見過ごしていられないなら、ヒーローになればいいっしょ。
2・悪の手で仕事を奪われ、妻を失わされ、わずかに生まれ変わりの娘だけを残された。ならば、問答無用。情けも無用。この恨み晴らさでおくべきか。
そこで、この両者が表裏一体で結合すると、スーパーヒーローが誕生する。

表の主役のキック・アスは最後まで普通であるのに対して、ヒット・ガールが凄い。とにかく、子連れ狼・拝一刀の一子、大五郎のごとく冥府魔道をロード・トゥ・パーディション。そして、星一徹に育てられた星飛雄馬のごとく。銃弾に撃たれる特訓を積み、それが見事に実を結ぶのである。

ちなみに「kick ass」とは「乱暴に振る舞う;罰を与える;やっつける.(2)強い刺激を与える;活気がある.(3)効果がある,迫力がある,しびれさせる」(ランダムハウス英和大辞典)というような意味だそうだ。.


アメコミ・ヒーローのパロディ(特にバットマン・シリーズ)がいっぱい入っている一方で、マカロニ・ウェスタン的な無法さが特徴だ。そのため、子ども映画としては残酷なシーンと俗悪な言葉が満載である。これは映画的には必然であるのだが、北野映画大好きなのだが、痛いところが見られない私には一番苦手なところである。

Kickass2

それにしても映画の中で、キック・アス少年の仲間の三馬鹿トリオの一人が11歳の少女が大人になるまで童貞を守る、と勘違いして叫ぶほどに、ヒット・ガールは今後(あるとすればであるが)スピン・オフ・シリーズの主役である。一見、スパイ・キッズ風であるが、「レオン」のマチルダ(ナタリー・ポートマン)的な可憐な魅力が大爆発である。

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