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2010/12/16

すごいなあ、と驚愕。乾ルカ著「蜜姫村」(角川春樹事務所、1575円)を読む

変種のアリを追って、東北の山村に迷い込んだ、東京の大学の講師で昆虫学者の山上一郎は、瀧埜上村の仮巣地区の人々に助けられ、命をとりとめた。翌年、山上は医師でもある妻の和子を説得し、一年間のフィールドワークのために、再び仮巣地区を訪れた。この村には医師がいなかったため、和子にとってもそれはやりがいのある仕事に思えたのだった。優しくて、親切な村の人々。だが、何日かその村で生活していくうちに、和子は違和感を覚える。――みんな健康すぎる・・・医師もいないのに・・・。(角川春樹事務所HPより)

乾ルカ著「蜜姫村」(角川春樹事務所、1575円)を読む

各紙絶賛モードになっていので、今さら当方のブログで紹介することもあるまいと思っておりましたが、それもまたなんですから、あげておきましょう。

本作はホラーというのか、妖奇伝というのか、そんな作品です。著者の乾ルカさんはあり得ない世界へトリップする作品を書いていますので、いわば得意の物語と言えるかもしれません。ただ、本作はスケールがとても大きいのが特徴です。大きな構えで、あやかしの世界の底から人間への信頼を語ってみせたということでしょうか。

物語の設定は必ずしも独創が際だっているとは言えないでしょうは、その書きっぷりというものが卓越していると思いました。

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