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2010/11/27

玄田有史著「希望のつくり方」を読む

Kiboh

玄田有史著「希望のつくり方」(岩波新書、798円)を勧められて読む。著者は「1964年、島根県生まれ。1992年、東京大学大学院経済学研究科博士課程退学。学習院大学経済学部教授などを経て、現在は、東京大学社会科学研究所教授。専攻は、労働経済学。」という人物で、「希望学」というものを研究されているのだそうだ。へええ、である。

<さよなら閉塞感!
 いまの日本は、重苦しい現実を前に、閉塞感や不透明感が拡がり、希望が持ちにくくなっていると言われます。そんな時代に生きる私たちは、何を考え、どんな行動に踏み出していけばよいのか。そもそも希望とはどういうもので、どうして日本からは失われてしまったのか―本書は、こうした問いにストレートに答えていきながら、一人ひとりが希望をつくり出すときのヒントをお伝えするものです。

 「壁にぶつかったら、ウロウロしよう」とか、「わからないことにチャンスあり」とか、そのヒントはちょっと変わったものばかり。しかし、どれも、著者の経験や、著者が出会った人たちから教えてもらったことが基になっていますので、不思議な説得力があります。進路に迷う若い読者、会社や地域で悩みを抱えている方、子どものことで不安を感じている方などにお読みいただき、これからの第一歩を踏み出すきっかけを本書に探してくださればと願っております。(岩波書店HPより)>

「希望」がないなら、つくるしかない、ということのようだ。そのためのエクササイズというより発想法というところか、昔なら馬鹿馬鹿しく思うところだが、なるほど、と教えられることが多かった。

Social Hope is a Wish for Something to Come True by Action Each Other.

というものだそうだ。世の中を変えられない時代に入り、個人はもっと強かにしなやかに生きるしかないという前提の上の物語だ。

ゆるいけれど、じわじわと伝わる不思議な本である。

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