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2010/09/16

朽木祥著、金子恵・イラスト「引き出しの中の家」を読む

朽木祥著、金子恵・イラスト「引き出しの中の家」(ポプラ社、本体価格1400円)を読む。

ウサギの人形ピョンちゃんのために作った「引き出しの中の家」に、やってきたのは、小さな小さなお客さまだった…!!
「ふさわしい大きさのものを仕立てれば、きっとやってくる」『花明かり覚え書』より

コルク栓の椅子、石けん入れでつくった猫足のバスタブ、マッチ箱をかさねて布を貼ったひきだし……
七重がつくった、引き出しの中の小さな家に、ある日とても小さな女の子、独楽子が現れます。
独楽子は、昔から花のそばにいて、花を美しく咲かせると言われている「花明かり」にちがいない、と思う七重。
彼らのためにあるような「盆栽」の唐楓の林で、二人は念願の紅葉狩りを楽しみます。
「きっと、お花見もしようね」と約束をしますが、その約束ははたされないまま離れ離れに……。

やがて時が経ち、七重のいた家に、今度は現代の少女、薫がやってきます。薫はこの家で何を見つけるのか。花明かりは再び現れるのか…?

小さな小さな人たちと、時代を隔てた二人の女の子たちのあたたかな交流を描いた、朽木祥、渾身の感動長編物語。 (以上、アマゾンHPより)

Photo

本編は「第一部 七重と独楽子 一九六*年」と「第二部 薫と桜子 二〇〇*年」の2つの物語からなっています。小さな妖精のような「花明かり」と心優しい女の子たち(おじさんも)との交流のお話です。ファンタジーですから、「花明かり」ってのが、何なのかは本当は良く分かりませんが、美しい自然の生命力が疎外=表出された存在と言えるかもしれません。文章は端正で、一緒に添えられている挿絵や装丁もやさしさを醸し出しています。どちらかといえば、登場する小物類を含めて、少女向きの小説と言えるかもしれません。

とっても心が洗われましたが、ちょっと長すぎるなあ、と思いました。もちろん、作品の持つリズムというものがゆったりしているので、このくらいの長さになったのでしょうか。せっかちな私には波長が少し合いませんでした。

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