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2010/09/19

澤地久枝、中村哲著「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る――アフガンとの約束」

澤地久枝、中村哲著「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る――アフガンとの約束」(岩波書店、1995円)を読む。

アフガンの平和と復興のためには何がなされるべきで、何がなされれてはならないのか。パキスタンでの医療援助活動を開始して以来25年。いまアフガニスタンの平和と復興のために身命を賭して活動する中村医師が、聞き手を得て、戦争と地球環境の悪化がもたらす劣悪な生存条件をいかにして変えるべきか、自らの個人史的背景とともに、その熱い思いを語った貴重な発言録。

中村 哲 1946年生まれ。医師。PMS(ペシャワール会医療サービス)総院長。1984年、パキスタン北西部の都市ペシャワールに赴任し、ハンセン病の治療やアフガン難民の診療に従事。近年は、ペシャワール会現地代表として、アフガニスタンにおける水路建設など復興事業の先頭に立つ。若月賞やマグサイサイ賞など受賞多数。
(以上、アマゾンHPより)

澤地久枝、中村哲著「人は愛する


すごい濃厚な対談集だ。中村さんが相当な人物とは聞いていたが、やはりただ者ではないことがよくわかった。

伯父は「花と龍」「麦と兵隊」の火野葦平、両親は筋金入りの社会主義者、それでいて儒教を重んじる、その息子の中村さんはキリスト教徒の医師というわけだ。


ははあ、これは大陸浪漫の福岡玄洋社がぴったりハマる。中村さんの志士ぶりがよくわかる。

灌漑と医療を通じた共同体の再建をアフガンで進めているのだが、リーダーは中村さん以外にいないと自負するのも、一種、右翼的である。

個人の頑張りが時代を動かすと信じている。システムが支配する世界で、誠に反時代的である。なるほど、彼がどちらかと言えば非人間的な戦争を煽動するアメリカに批判的であり、タリバンに対しては紋切り型にならないのも宜なるかなである。

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