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2010/08/24

藤原新也「メメント・モリ」1983&2008を読む

藤原新也「メメント・モリ」を訳あって読む。

最初に手にしたのは、「メメント・モリ」(三五館、本体価格1800円)である。奥付を見ると、2008年11月5日初版とある。
Mement2


「生と死を謳う現代の聖典、メメント・モリ、大刷新!」「一瞬で情報の入れ替わるこのむなしい時代を、25年間の長きにわたって読みつがれてきたロングセラー。いま、絶望の時代を生き抜くべく、新たな言葉と写真の牙を研ぎ澄まし、新登場!」とオビにある。新・写真22点、コピー21点とのこと。

「祭りの日の聖地で印をむすんで死ぬなんて、なんとダンディなヤツだ。」とか「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ。」などのコピーが懐かしい。「人間は肉でしょ、気持いっぱいあるでしょ。」の場面は今回はまさしく肉感的になっている。

そして、書棚を探しにいって引っ張ってきたのが「メメント・モリ」(情報センター出版局、定価980円)である。奥付を見ると、昭和58年2月12日第1刷とある。


Mement1


そうか、この本に感動したのかと懐かしさを覚える。写真が新版とは違うがテイストは同じだ。ただ、後書きはいささか過剰である。最後の部分である。

「墓につばをかけるのか、……それとも花を盛るのか。『東京漂流』が「つば」であるなら、本書『メメント・モリ』は『花』である。それは、ニンゲンが本来的に持つ『憎』と『愛』の二つの現れだとも言える。わたしは、あきらめない」となっている。状況へのこだわりが、1983年には少し具体的であったようにも思う。

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