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2010/07/10

キタさんを送る会

6月で会社を卒業した先輩のキタさんを送る会が9日夜、札幌のグランドホテルで開かれた。

キタさんに関わりのある後輩約40人が参加したのだが、これはひとえに発起人団の言い出しっぺのコヤマさんの功績だ。あの脱力系のオルグ力がなければ、あんなに集まらなかっただろう。

キタさんを送る会


しかし、前代未聞の送別会であった。この主の会合につきものの美辞麗句、ヨイショが一切なく、いわば真剣勝負のガチンコ・トークが炸裂したのであった。すなわち、参加者の口から出るのは「あのときはひどいめにあった」「とんでもない出来事に巻き込まれた」という類の思い出話のオンパレード。「瞬間湯沸かし器」などと、その武闘派ぶりをたとえる声もでた。ひとつ間違えば全員が被害者という債権者集会のようであった。しかも、第一当事者はその大半を忘れているというのだから、困った話である。

しかし、修羅場にならず、なぜか楽しく盛り上がっていく。そこがすごい。ひとえに、それがどないしたねん、行ったるで〜的な陽性大阪人の個性によるものだろう。人徳というより、器の大きさの賜物だろう。

ご当人は「十年干されていても、最後はなんとかなる」などと、ウルトラ楽観論を披露されていた。一部で、噂の真相発言を期待する向きもあったが、さすがに核心には至らなかった。

昔、高橋和巳の小説かなにかで、マイナスのカードばかりを引いていると、最後にそれがプラスに転化するというような話を読んだことがある。イリュージョンなのか弁証法なのか。そんなダイナミズムを思い出した一夜であった。

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