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2010/06/09

「北海道美術あらかると」を読む

北海道近代美術館編「北海道美術あらかると」(北海道新聞社、本体価格1100円)を読む。

本書はミュージアム新書の第27巻として刊行されたものだ。道内の近代美術館「ろびい」、旭川美術館「氷華」、函館美術館「ハコビニュース」に掲載された読み物をまとめたものである。

Dobiarakaruto

総勢19人の学芸員が自在に筆を振るっているというところか。「作家・作品篇」「歴史篇」の二部構成である。前者に登場するのは北條玉洞から高橋勝蔵、木田金次郎、山本菊蔵、上野山清貢、髙木黄史、濱中勝、小柳正、佐藤進、国松登、小川原脩、早瀬龍江、本間莞彩、阿部貞夫、難波田龍起、村山陽一、栗谷川健一といった人たちが取り上げられている。

いくつも面白いエピソードあるが、一番笑ったのは「無理性芸術株式会社」をめぐる前衛芸術家たちの挑戦である。1964年に「今日の正常位芸術展」を、一原有徳、大熊周子、長内貞子、木ノ内洋二、菊地日出男、児玉喜八郎、高橋英生、千葉豪の8人で開いた話である。あまりに前衛的で警察のお世話になる騒ぎになるが、そのアナーキーぶりが逆に評判を呼んで大人気になったという。中心人物の菊地日出男さんの豪快さが伝わってくる。

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