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2010/05/06

桜井章一「努力しない生き方」(集英社新書)を読む

桜井章一著「努力しない生き方」(集英社新書、714円)をだらだらと読む。

努力をしてもそれが正当に報われない現代。苦境を打開しようとあがき、もがくほどに状況は悪化の一途をたどる、そんな経験をした人は少なくないだろう。「頑張っているのに」「力をいれているのに」うまくいかないのはなぜなのか? 麻雀の裏プロの世界で二〇年間無敗の伝説を持ち、雀鬼と呼ばれた著者によれば、そんな蟻地獄から脱出するためのヒントは「努めて力まない」やわらかな生き方にある。執着から離れ虚心に生きることで、逆にツキが巡ってくることがある、そんな雀鬼の気付きの世界。これは「努力」というトラウマからの 解放 の書である。(集英社hpより)

努力しない

著書の桜井章一とはだれか。ジャンキーである。

東京都生まれ。大学時代より麻雀を始める。昭和三〇年代から、裏プロの世界で勝負師としての才能を発揮。 “代打ち”として二〇年間無敗の伝説を築き、“雀鬼”と呼ばれる。現役引退後は麻雀を通した人間形成を目的とする雀鬼会を主宰。(集英社hpより)

すごい経歴である。

早い話が努力することよりも、努力しない方が蟻地獄の人生を「チェンジ」できるよ、という指南の書である。「○○をしない」というのが基本であるからある意味で徹底的にアナーキーである。もちろん、アナーキーといっても、「熱血」に対して「冷血」がいいなどとは言わない。できるだけ「適温」を求めようとするわけで、儒教風に言えば「中庸」であり、「心の欲する所に従いて矩を踰えず」というところに近い。あるいは老子的な逆説、否定形による覚醒論でもある。

個人的には「メジャーを求めない-マイナー感覚があれば自分を見失わない」とか「よいことをしない-よいことにとらわれると悪を生む」なんてせりふに共感する。それにしても、こういう「大虚」的な発想の人に、欲の突っ張った麻雀小僧たちがコテンパーに負けるのもむべなるかなである。

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