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2010/03/18

手嶋龍一「スギハラ・ダラー」

手嶋龍一著「スギハラ・ダラー」(新潮社、1680円)を読む。

手嶋龍一「スギハラ・ダラー」


新潮社HPによれば、
「その方程式に、世界は三度死んだ――。9.11にも金融恐慌にも仕掛人がいる……。
スティーブンが金沢で仕込んだリーマン・ショック情報。マイケルが9.11前後に目撃した金融市場の奇々怪々。テロリストの資金源を追う『ウルトラ・ダラー』の名コンビは、やがて屍の上に築かれた仕掛けに辿りつく。杉原千畝が救ったポーランド難民が革命的な金融商品を産み続けて半世紀、その苦難の航跡がすべての始まりだった!」
とのことだ。

ユダヤ人コネクションが世界の危機の中で発動し、金融市場を支配しているというお話だ。これを情報小説(インテリジェンス・ノベル)というのかもしれないが、小説にしてはぎこちなく、図式がぎりぎりと浮かんでくるばかりで、言ってみれば、「インテリジェンス・紙芝居」というあたりだろうか。文章や構成がもっとこなれていれば、良かったのにと思う。

プロフィルに「全世界に張り巡らされた人脈と取材力は他の追随を許さず、東アジアのインテリジェンス・マスターの呼び声が高い。」とあるのは、いささか自画自賛的であるのが気になるが。

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