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2010/03/17

今野敏「二重標的」

今野敏著「二重標的ダブルターゲット東京ベイエリア分署」(ハルキ文庫、714円)を読む。

今野敏「二重標的」


いまや佐々木譲さんと並ぶ人気警察小説家の原点ともいうべき作品だ。主人公の安積警部補シリーズはテレビドラマにもなり、書店には連作文庫がズラリと並んでフェアが開かれている。

道産子の今野さんだが、早いデビューにもかかわらず、なかなか「文壇」の評価が定まらず、2006年の「隠蔽捜査」で吉川英治文学新人賞で安定飛行に入った。

本作は東京ベイエリア分署を舞台に次々に起こる凶悪事件に安積警部補をハンチョウにした刑事班が迫っていく。少し古い作品だけに物語はシンプルではあるが、時代の空気を伝えて迫力がある。

純文学的に言えば、人間の存在を惑うところだが、エンタメ的テンポで突っ走る。それもまたよしか。

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