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2010/02/28

浅見克彦著「SF映画とヒューマニティ」

浅見克彦著「SF映画とヒューマニティ -サイボーグの腑」(青弓社、5250円)を27日から読み始める。なかなか手強い。

浅見克彦

「研究者論文とポピュラリティ」という言葉が浮かぶ。怖るべき博学博識。構えも的確だ。「機械のなかの幽霊」が弾けるといいのに。

デカルトの心身二元論、バタイユのエロティシズム論、ウィナーのサイバネティクス論、マクルーハンのメディア論、メルロー=ポンティの身体論、カイヨワの擬態論などを援用しつつ、サイボーグとは新たな状況下にある人間を映し出す鏡であるということを解いている。

それにしても難しい。何かを語り始めると、必ず注釈=引用が入ってしまうので思考を楽しむよりも、原典を勉強しなければならないのでは、という学生的場所に追い込まれてしまう。もっとテキスト的快楽にひたれるように人間意識のキネーシス的配慮をしてくれたら良かったのにと思う。

もちろん、「ブレードランナー」や「惑星ソラリス」「ターミネーター」「2001年宇宙の旅」「トータルリコール」「ロボコップ」など、おなじみの映画もふんだんに登場する。こんなに難しい映画だったのかとびっくりするのであるが。28日夜、読了。今度は新書向きに書いてもらいたい。

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