ジョルジュ・ルオー展

札幌の北海道立近代美術館で開催されている出光美術館所蔵「ジョルジュ・ルオー展」を29日に見た。
ルオー(1871〜1958)は20世紀フランスを代表する画家の一人である。宗教的題材を描いた作品が多いことで知られるが、実際に見て、そのインパクトに驚いた。
とはいえ「パッション(受難)」と「ミセレーレ(憐れみ)」の大洪水である。キリストも道化も娼婦も、なんだかみんな同じ顔に見えてしまうのは困ったものだ。しかも、数が多い。大作がない分、連作が山のように並んでいる。その点数の多さに圧倒される。だが、色調がものすごく暗い。北海道はこれから暗い季節に入るのに、「なんだか芯までしばれるね」みたいな印象なのだ。

神とか苦しみとかが好きな人はぜひ見るべきだろう。見ることでこの世の不条理と葛藤しながら生きていく人間の存在のきつさを知るだろう。
でも、現世で十分苦しんでいる人は、宗教が顔を出しているだけに、こんな程度じゃまだ甘いぞ、と思うから見なくてもいいと思う。希望というものは宗教の専売特許じゃないし、もっと楽天的だってかまわないんだぜ。
観覧料は1200円。図録は売っていないので、ミニガイド付きポストカードセットを800円で買おう。会期は11月29日まで。
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