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2009/10/03

リミッツ・オブ・コントロール

ジム・ジャームッシュ監督。イザック・ド・バンコレ。アレックス・デスカス。ジャン=フランソワ・ステヴナン。ルイス・トサル 。パス・デ・ラ・ウエルタ。工藤夕貴。

ある孤独な男は、任務を遂行するために一切他人を信用せず、計画の目的など謎に包まれたまま、スペインの様ざまな街をめぐる。ありのままの現実と、夢の中をさまようかのように非現実的な光景が交錯する男の旅。男は自身の意識の中をもさすらう…。

鬼才ジム・ジャームッシュ監督が本作で主役に据えたのは、ジャームッシュ作品の常連イザック・ド・バンコレ。また、アレックス・デスカス、ジョン・ハート、工藤夕貴、ビル・マーレイ、ティルダ・スウィントンらジャームッシュの朋友とも言える俳優陣が集結。(作品資料より)(goo映画より)

リミッツ・オブ・コントロール

10年ほど前になると思うが、「ゴースト・ドッグ」という映画を見た。フォレスト・ウィテカー扮する孤独な殺し屋の物語。ニューヨークの屋根裏ビルで伝書鳩を友とし、「葉隠」の武士道の心を大切に生きている。サムライとして正しく生きるが、それゆえに命を失う。なんだか不思議な映画だった。「レオン」と同じように心に残った。

その作者がこのジム・ジャームッシュ監督であった。本作も孤独な殺し屋の物語だ。仕事のためには欲望を断ち、目覚めた朝は空手(太極拳?)で気を引き締める。分子の戯れに接しつつも、一人の原子として屹立する。ゴルゴ13のマージナルな性格よりもはるかにサムライである。

リミッツ・オブ・コントロール

物語は暗号伝達ゲームとイメージの展覧化の反復である。そして、最後に、一切の戯れを超えた場所で、殺しの使命を達成する。敵はイマジネーションを食いつぶす資本主義の中枢の黒幕(アメリカ人)である。彼はニンジャのようでもある。仕事を終えた達人は一人の黒人にもどる。

小さなエピソードの積み重ね(反復)だけに、小ネタがいっぱいである。まあ、みなさん、金髪美女にするか、裸で銃を持つメガネっ娘のどちらか迷いますが、最終的にはメガネっ娘になると思います。禁欲には試練が必要ですね。

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