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2009/09/20

馬市場の跡に母を見舞う

母を見舞う
母の様子を見に、白老に行く。

列車は連休のせいか、珍しく込んでいた。

母の入っている病院がある場所は、昔は馬市場だった。各地から農耕使役馬が集められては、売りに出されていた。私がまだ小学校に上がる前のころで、中央のステージで馬が売られているのが目に焼き付いている。

それはまだ自動車や耕耘機よりは馬そりや馬車が信頼されていた時代のことである。

馬市場が成り立たなくなってからは、野球のグラウンドになった。東町に住む子供たちは集まって、三角ベースで野球をした。ある時、兄がホームランを打って、近くの公営住宅のガラスを割り、父とみんなで謝りにいったこともある。その父も死んで久しい。

馬市場には大きな辛夷の木があり、春先には一番にぎやかに花を咲かせた。馬市場もグラウンドも父ももういないが、辛夷の木は今も残り花を付けている。

その木の下に、母の寝ている病院がある。元気と言うにはほど遠いが、頭はしっかりして、私が行くと喜んだ。まだらぼけが入っているらしいが、さすがに初対面というふうにはならないのがうれしい。

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