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2009/08/04

「ジャーナリズムの可能性」を読む

ジャーナリズム

原寿雄著「ジャーナリズムの可能性」(岩波新書、本体価格700円)。

著者は元共同通信社編集局長。「デスク日記」の伝説のライターでもある。

ネット時代を迎える中で、あらためて新聞ジャーナリズムの未来への期待を込めた渾身の一冊である。もちろん、内容的には部外者ならではの「甘い」というか現場の苦労とは無縁の空論を語っているところもないではないが、それでも総論・原則論としては鋭い。

「デジタル時代がこのまま進めば、人びとは自分の個人的な利害や趣味、関係する仕事に直接かかわる情報以外に関心をもたず、公共的な情報は不要視され、権力監視や社会正義の追求に不可欠なジャーナリズムは、滅びてしまいそうな情勢である。情報栄えてジャーナリズム滅び、ジャーナリズム滅びて民主主義滅ぶ--そうなってはならない、ジャーナリズムにはなお期待できる、というのが私の総括の結論である」

個人的な知り合いも幾人か登場しており、自省させられる点も多かった。

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