« 「ブラッド・ダイヤモンド」(2006年アメリカ)を見る | トップページ | 14日から北海盆踊り »

2009/08/13

怒れる老人パワーだ 「人生に乾杯!」

怒れる老人パワーだ

2007年ハンガリー。ガーボル・ロホニ監督。エミル・ケレシュ。テリ・フェルディ。ユディト・シェル。ゾルターン・シュミエド。

運命的な出会いを機に結婚したエミルとヘディも、今では81歳と70歳。互いに恋に落ちていた頃のことなどすっかり忘れていた。年金だけでは暮らしていけず、借金取りに追われる毎日の中、ついに二人の出会いのきっかけだったダイヤのイヤリングまで借金のカタに取られてしまう。高齢者に冷たい世の中に怒りを覚えた夫のエミルは、イヤリングを奪い返すために持病のぎっくり腰を押して20年ぶりに愛車のチャイカを飛ばし、郵便局を紳士的に強盗!それを皮切りに次々と紳士的強盗を重ねていく。一度は警察に協力した妻のヘディも、奮闘する夫の姿にかつての愛しい気持ちを思い出し、手を取り合って逃げる決心をする。二人の逃避行は、やがて民衆を巻き込んで思いもかけない展開に…。
古くからヨーロッパとアジアが融合した独特な文化を作り上げてきたハンガリーを舞台に、年齢などものともせず、自ら幸せを掴み取ろうとする二人の老夫婦の粋で勇気ある行動を、ユーモアたっぷりで痛快に描く。(作品資料より)(goo映画より)

怒れる老人パワーだ

中欧から東欧の映画は不思議である。この奇妙な感覚はなんであろうか。たぶん、エミール・クストリッツアの一連の「アンダーグラウンド」「黒猫・白猫」「ライフ・イズ・ミラクル」、トニー・ガトリフの「ガッジョ・ディーロ」「愛より強い旅」なんかの、あのハチャメチャ感というものに通じるおかしさがある。

本作はまさしく「俺たちに明日はない」の後期高齢者版。もっとも、老妻は70歳なので、二人合わせてであるが。腰が痛い、糖尿病だの、言っているが、理不尽なお上の棄民政策に腹を立て強盗を始めた途端、じいさまもばあさまもしゃっきっとしてしまう。この変化もいい。そして、年金老人たちのヒーローになってしまう。

ラストも、ぶっ飛ばしてきた愛車チャイカが重機と激突して、2人は死んでしまう。あのシーンは「ババニシング・ポイント」のラストに似ているな、と思った。でも、「最後に海を見たい」と言っていた老ボニーと老クライドはさてどうなったのか。そのあたりもいかしている。

|
|

« 「ブラッド・ダイヤモンド」(2006年アメリカ)を見る | トップページ | 14日から北海盆踊り »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/87302/45916943

この記事へのトラックバック一覧です: 怒れる老人パワーだ 「人生に乾杯!」:

« 「ブラッド・ダイヤモンド」(2006年アメリカ)を見る | トップページ | 14日から北海盆踊り »