« 青春の「レスリー・チャン」を見る | トップページ | ジャック・ブラックの「ロック魂」を見る »

2009/08/11

名作「クラッシュ」を見る

名作
ポール・ハギス監督。サンドラ・ブロック。ドン・チードル。マット・ディロン。ジェニファー・エスポジット。ウィリアム・フィクナー。サンディ・ニュートン。2004年。

クリスマス間近のロサンゼルス。黒人二人組・アンソニーとピーターは地方検事のリック夫妻の車を盗んだ。リックの妻・ジーン(サンドラ・ブロック)はそれ以来、人種差別的な態度を取り始める。白人警官のライアン(マット・ディロン)は、黒人のTVディレクター・キャメロン夫妻が乗った車を強制的に停め、権力を使って屈辱を味あわせた。妻・クリスティンはライアンを憎悪し、夫との間には溝が出来た。一方ライアンの相棒で若いハンセンはライアンに嫌悪感を覚えた。ペルシャ人の雑貨店主ファハドは、黒人ダニエルに鍵を直させるが、ドアごと変えないと駄目だと言われ口論になった。パトロール中のライアンが交通事故現場に駆けつけると、被害者はクリスティンだった。必死の努力で自分を助けようとするライアンに、クリスティンの態度も軟化した。別の場所で車がパトカーに停止させられる。乗っていたのはキャメロンだ。警察への憎悪に駆られたキャメロンはあわや射殺されそうになるが、それを助けたのは、ハンセンだった。ファハドは再び強盗の被害にあう。保険会社は、ドアを直さなかったファハドが悪く、保険金を払えないといった。ダニエルを逆恨みしたファハドは射殺しようとするが、間に入ったダニエルの娘を撃ってしまう。しかし娘は無事だった。ファハドの娘が拳銃に空砲を入れていたのだった。ピーターがヒッチハイクする。運転手はハンセンだ。ちょっとした会話の行き違いから、ハンセンはピーターを射殺してしまう。黒人刑事グラハム(ドン・チードル)が交通事故に巻き込まれた。偶然近くの現場で発見された死体に引き付けられるグラハム。それは探していた弟・ピーターだった。アンソニーが盗んだ車の荷台に大勢のアジア人が身を潜めていた。アンソニーはあわや売り飛ばされそうになる一同を助けてやり、街中に開放した。その横では今日も異なる人種の人々が車をクラッシュさせ、怒鳴りあっていた。(GOO映画より)

どうも心臓が苦しいので、早めに寝る。つもりだったが、目がさえてしまい、アカデミー賞作品の「クラッシュ」を見る。以前見たことは間違いないのだが、どうも予告編だったのか。覚えていないので見直すことにしたのだ。

さまざまな群像の登場するドラマだ。もろに人種の坩堝アメリカを描き出している。次から次へと人種摩擦が起きる。当然ながら、多くのトラブルを止めることはできないが、それでも人間がぶつかって血を流せば、あるいは汗を流せば、きっと信頼は生まれてくるはずじゃないか、というメッセージが込められている。対立するのは簡単だが、理解しうのは難しい。でも、それは不可能じゃないぜ、っていうところが熱い。

エピソードの中で、一番効くのはマット・デイロンの演じる差別主義者の警官と父親の物語だ。プア・ホワイトとはちょっと違うかも知れないが、少数民族が権利を獲得していく中で没落していると感じている層の存在である。それは差別主義の温床ではあるが、それでも人は困った人を見ると助けずにはいられないというところに、一筋の優しさを見いだしている。その逆のライアン・フィリップ演ずる正義感にあふれた白人青年がひょんなことから人を殺めてしまうところと丁度裏表であるところも重い。

若干、出来すぎの演出は気に入らないが、そうでもしなければ話がまとまらないのだろう。

|
|

« 青春の「レスリー・チャン」を見る | トップページ | ジャック・ブラックの「ロック魂」を見る »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/87302/45893154

この記事へのトラックバック一覧です: 名作「クラッシュ」を見る:

« 青春の「レスリー・チャン」を見る | トップページ | ジャック・ブラックの「ロック魂」を見る »