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2009/07/26

村上春樹著「1Q84 BOOK1 <4月-6月>」

村上春樹著「1Q84 BOOK1<br />
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村上春樹著「1Q84 BOOK1<4月-6月>」。新潮社刊、1890円。

世評によれば、バカ売れしている作家の本をようやく借りることができて、手にした上巻を速攻で読んだ。

なんじゃこりゃ、なんだかわかりやすい。中国文革派の学者から世界最終革命を標榜する農業コミューン団体に長征(移行)した新島淳良らしき人物、オウム真理教らしきカルト宗教、エホバの証人らしきキリスト教宗派などが続々登場する。それから、必殺仕事人らしき女殺し屋、フカキョンや深津絵里ならぬ美少女ふかえり…。

「空気さなぎ」や「ビッグ・ブラザー」ならぬ「リトル・ピープル」といった悪意のメタファーはまだ顔を出したばかりだが、満州国の奥深くから羊に取り憑いて現れる亡霊魂を思い出す。印象としては、新左翼からオウム真理教へ至る世界に対する怨念のようなものとの対決のモチーフが感じられる。

「世の中の大半の人間は、小説の値打ちなんてほとんどわからん。しかし世の中の流れから取り残されたくないと思っている。だから賞を取って話題になった本があれば、買って読む」といった自虐風の言葉もなるほど。

ハッピーにはならないにしても、男の都合の良いように女性たちを配置して、時折、「いじる」感じはちょっと気になるのだが。

いずれにしても、ストーリーは天吾と青豆ともに快調に進み、早く下巻が回ってきてほしいし、読みたくなる。

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コメント

あのう・・・内容についてではないのですが
借りるのを待たずに、本を買えばよろしいですやん、と思うのですが。
出版不況解消の一助にもなりますし。

投稿: 双子山親方 | 2009/07/28 12:01

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