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2009/04/08

動画配信事業も淘汰の時代

8日の新聞各紙に、ヤフーがUSENの動画配信事業「Gyao(ギャオ)」の経営権を握ることが報道されている。USENはここ数年、不採算事業の整理を続けてきており、多角的にネット界のチャンピオンを目指していたが、結局は有線放送以外のコンテンツ系事業は実らなかったと言えるようだ。

ヤフーは4月30日にUSENが全額出資しているGyaoの株式の51%を5億3000間年で買い取り、今秋をメドにGyaoと「ヤフー!動画」を統合したサイトに移行するようだ。

Gyaoは2005年に無料動画配信事業に乗り出し、日本では草分け的存在だった。しかし、その後はご存じのように「Youtube」(ユーチューブ)が動画サイトを一気に制覇してしまった。質量ともにユーチューブに敗れて、残ったのは08年8月期には28億円の営業損失だった。

公称でヤフー!動画が1100万人、Gyaoが650万人(たぶん、私もこのうちの1人か)の利用者がいるそうだ。これに対して、Googleのユーチューブは1800万人。その他、ニコニコ動画1200万人、NHKオンデマンドやフジテレビ・オンデマンド、アクトビラなどがあるが、いわば論外というか圏外である。(数字は日経新聞を参照した)

広告モデルでの無料配信、課金制での有料配信にしても、利益を生み出すビジネスモデルは確立されていない。なんとも、頼りないことだ。その惨状を見ると、免許制のテレビが広告モデルで独占的な利益を上げているのは驚くべき事かもしれない。

今や猫も杓子も、動画、動画、の時代である。動画は訴求力があるし、技術的にも簡単になったからだ。しかし、ネットの世界は思うようにはもうからない。コンテンツ栄えて、業者枯れるという恐ろしい状況になっている。

そして、本当に恐ろしいのは大独占企業が最後のおいしいところを持っていくように企業の合従連衡は進み、小さなベンチャーはその寡占化の嵐の中に飲み込まれていくことだ。現在の世界同時不況はネットの世界にも貫徹されている。大手家電メーカーのリストラが言われているが、ITベンチャーはさらに「仕事がない」「稼ぎがない」という厳しい状況に置かれている。今ごろになって、マルクスやレーニンの亡霊が歩き出しそうだ。

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