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2009/04/26

グラン・トリノ

グラン・トリノ
クリント・イーストウッド。ビー・バン。アーニー・ハー。クリストファー・カーリー。コリー・ハードリクト。ブライアン・ヘーリー。

朝鮮戦争の帰還兵ウォルト・コワルスキーはフォード社を退職し、妻も亡くなりマンネリ化した生活を送っている。彼の妻はウォルトに懺悔することを望んでいたが、頑固な彼は牧師の勧めも断る。そんな時、近所のアジア系移民のギャングがウォルトの隣に住むおとなしい少年タオにウォルトの所有する1972年製グラン・トリノを盗ませようとする。タオに銃を向けるウォルトだが、この出会いがこの二人のこれからの人生を変えていく…。

『チェンジリング』からほとんど間を空けずに公開されるイーストウッド監督作。『ミリオンダラー・ベイビー』以来、4年ぶりに主演も兼ねた。朝鮮戦争従軍経験を持つ気難しい主人公が、近所に引っ越してきたアジア系移民一家との交流を通して、自身の偏見に直面し葛藤する姿を描く。アメリカに暮らす少数民族を温かな眼差しで見つめた物語が胸を打つ。西部劇や刑事ドラマで築き上げた、“男イーストウッド”のヒロイズムが詰まった人間ドラマだ。主人公と友情を育む少年タオ役のビー・バン、彼の姉役のアーニー・ハーなどほとんど無名の役者を起用しているにも関わらず、どんな端役までも行き届いたきめ細かな演出がイーストウッドの真骨頂だ。(goo映画より)

グラン

クリント・イーストウッド。やるなあ。良い作品だとは噂に聞いていたが、本当に感動的な作品だ。

「アメリカ」の可能性の中心をこんなにも見事にとらえてみせるとは。びっくりした。もちろん、主人公のコワルスキーはポーランド系の白人のアメリカ人だ。差別意識も偏見もいっぱい持っている。戦争で人も殺した。だけど、そんな頑固な偏見の塊が、ふれ合いの中で、変わっていく。理念じゃない、現実から変わるしかない、という見事な指針の提示である。多人種多民族国家アメリカという溶鉱炉の熱量をエネルギーに転化して見せた。アメリカはダメだけど、それでも最先端であることだけは間違いない。

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