« 母を送る | トップページ | ジャーナリズムの現況へのいくつかの指摘 »

2009/03/08

ジェネラル・ルージュの凱旋

ジェネラル・ルージュの凱旋

中村義洋監督。海堂尊原作。竹内結子。阿部寛。堺雅人。羽田美智子。山本太郎。高嶋政伸。貫地谷しほり。尾美としのり。中林大樹。林泰文。佐野史郎。玉山鉄二。野際陽子。平泉成。國村隼。

東城大学付属病院の窓際医師・田口は「チーム・バチスタ事件」を解決した功績で院内の倫理委員会長になってしまっていた。そんな彼女の元に、“ジェネラル・ルージュ”と呼ばれる救命救急の速水センター長と医療メーカーの癒着を告発する文書が届く。それと時を同じくして告発された医療メーカーの支店長が院内で自殺。田口は院長の命で院内を密かに探ることになる。そこに骨折した厚生労働省の役人・白鳥が運ばれてきて……。

『チーム・バチスタの栄光』に続く、海堂尊原作の“田口・白鳥シリーズ”映画化第2弾。“ジェネラル・ルージュ”(血まみれ将軍)と呼ばれる救命救急センター長・速水にかけられた殺人と収賄の疑惑を、田口と白鳥の凸凹コンビが探っていく。その中で描き出されるのは、社会問題としてもしばしば取り上げられる救命救急の厳しい現状だ。だからといってお堅い映画ではなく、竹内結子の演じる田口と阿部寛の演じる白鳥のやりとりなど、コミカルな演出もふんだんに盛り込まれ、物語のテンポも抜群。そして後半には畳み掛けるようなシビれる展開が待っている。エンターテイメントとして楽しめ、かつ心にメッセージを強く残す傑作医療ミステリーだ。(goo映画より)

第1作の「チーム・バチスタ」よりもグンと面白くなっている。テンポの良さ、緩急のシリアス部分とユーモアのリズムがすこぶる良い。事件自体はなんだか中途半端すぎるが、それ以上に、医療現場の諸相を巧みに描き出している。前作の連続医療殺人の結末が尻すぼみだったのに比べ、最後まで、良い波に乗って盛り上がっていた。

ジェネラル・ルージュの凱旋

厚労省官僚役の阿部寛とダメ精神科医役の竹内結子のコンビ。そのデコボコぶりはとってもいいが、このコンビって、そうだ、「トリック」の日本科学技術大学物理学教授・上田次郎役の阿部寛と、自称天才マジシャン・山田奈緒子役の仲間由紀恵の弥次喜多ぶりを彷彿させ、なんだか二番煎じみたいなのだ。抜けているけど、頼れる兄貴分として阿部寛が見事にはまっているのだな。いいね、大きすぎる阿部ちゃん。

「ジェネラル・ルージュ」の堺雅人。「壁男」なんかを見たときには線の細い役者だなあと思ったが、本作を見ると、線の細さがある種の異能の鋭さを感じさせ、良い演技だなあ、と思ったものだ。

文句なしに、オススメ映画である。

|
|

« 母を送る | トップページ | ジャーナリズムの現況へのいくつかの指摘 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/87302/44283878

この記事へのトラックバック一覧です: ジェネラル・ルージュの凱旋:

« 母を送る | トップページ | ジャーナリズムの現況へのいくつかの指摘 »