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2009/02/28

空港で考える

空港で考える

私よりも4歳年上なのだが、義理のような妹が癌の闘病を続けている。しばらく会っていないうちに、転移が進んでいるらしいとのことで、札幌に戻る前に時間があったので横浜の家を訪ねた。

乳ガンになってから6年、「乳ガンは全身の病気よ」と言われたとのことで、あちこちに病気が出ている。現在は毎日、娘に送ってもらい、少し離れた病院で放射線照射の治療を受けている。痛みがひどいので、座薬を入れたり、睡眠薬などを使っているらしい。「最後はモルヒネを使えばいいのだけれど、あれをやると心臓に悪いから寿命が縮んじゃうから」と、ちょっと前で踏みとどまっている。

明るいのだけれど、それだけに少し気が重くなる。高齢化社会とは命の重さをあらためて見つめさせられる。「おくりびと」ブームだが、なんだかずれている。「何か栄養になるものでも食べて下さい」とお見舞いを渡して失礼する。こちらも「がんもどき」人間だったので、みんなそう簡単に負けていられない。

近くの駅までタクシーに乗ったら、運転手さんは青森県の五所川原出身だった。「うちも青森の稲垣村が母方のルーツなんだ」と言うと、「そうか、稲垣村のどこだ?」となんだか急に同郷人になって、話し込んでしまった。「おらも遠くまで来てしまった」と言うので、「がんばってね」と無内容な励ましをして別れた。

羽田空港に早めに行き、遅い昼飯をいただきながら、飛行機を見ていた。最近は世界で飛行機事故が起きているだけに、一瞬不安がよぎる。

人間の死なんて、自分の思うようにはならないものだ。生きているうちに、やれることを少しでもやらなければダメだ。

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