「ゲバルト時代 SINCE1966-1973 あるヘタレ過激派活動家の青春」

中野正夫著。バジリコ刊。本体価格1800円。
こんな時代がありまして・・・
うなる警棒、飛び交うガス弾、突っ込むゲバ棒。
全共闘の熱狂、機動隊とのバトル、官僚化する党派幹部、男女活動家の制御されざる下半身、刑務所の中。1970年前後、羽田闘争から東大安田講堂の攻防、三里塚闘争、連合赤軍リンチ殺人事件まで、熱い季節を駆け抜けた末端運動家のホロ苦い記憶。革命幻想と現実の間に揺れる活動家の心理とその実生活、過激派セクトの内実を、自らの体験を通して赤裸々に描いたノンフィクション。(以上、amazonの紹介文より)
過激な人生を送ったものの、今はガンで苦しんでいる友人のためにアマゾンで買ったのだが、おもしろそうなのでサラッと読ませていただいた。懐かしさいっぱいの本だった。
なにしろ、「ヘタレ活動家」を自称する著者の6年間の青春物語だ。革命幻想に振り回され、どんどん走り抜けて気が付けば、「なんじゃ、こりゃあ」という落差。それを楽しく回想している。
いろいろ違うけれど、まあ、アラカン世代の一つの青春像を描き出している。著者は「革命ごっこ」の親玉たちを批判しているが、-それは正しいが、しかし-それに附いていったのも事実だから、結果的総括はちょっとフェアじゃないと思う。
あの当時のイケイケどんどん、の発想は大衆運動から見るとトンデモなかった。そのことを原則的に批判しうる勢力もあったのに、最近の「連合赤軍」論にしろちょっとひどすぎる。党派ではなく「全共闘」のアモルファスなエナジーをとらえかえし、あらためて大衆叛乱の可能性を見いだす側に六〇-七〇年代の価値軸があったろうと思う。
いずれにしろ、全国津々浦々のヘタレ・アラカンたちの真価が問われるのはこれからである。たぶん。
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