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2008/12/27

ダイアリー・オブ・ザ・デッド

ダイアリー・オブ・ザ・デッド
ダイアリー・オブ・ザ・デッド
ジョージ・A・ロメロ監督・脚本。ミシェル・モーガン。ジョシュ・クローズ。ショーン・ロバーツ。エイミー・ラロンド。ジョー・ディニコル。

大学の映画学科に通うジェイソンは、ペンシルバニアの山奥で仲間と共に卒業製作のホラー映画を撮影していた。スケジュールは何日もオーバーしており、役者もスタッフも疲れていた。そんな時、ラジオから衝撃のニュースが流れた。世界各国で死体が息を吹き返し、生きている人間を襲い始めたというのだ。山を下り、信じられない光景をを目にしたジェイソンたちは、死人が人間を襲う様子を全て撮影することを決意するのだった。

映画界に多大なる影響を与えたホラー映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロの最新作。08年夏に公開された『デイ・オブ・ザ・デッド』の前編となる作品である。山奥でホラー映画を撮っていた学生たちは、現実世界でホラー映画のような出来事が起こっているのを目撃し、その様子を全てカメラに収めていく。目の前で人が襲われるという異常な状況下でひたすら撮影し“真実”を伝えようとしていく。個人が発信する情報がメディアとなっている現代のネット社会の危さを描き、ホラーとしてだけでなく社会派作品として世界各国で絶賛された。主演は、ドラマ「Lの世界」のミシェル・モーガン、『クライブ・パーカー・ヘルゾンビ』のジョシュ・クローズほか。(以上、goo映画より)

ゾンビ=リービング・デッドの物語は、お化け屋敷映画のようで、極めて社会派的な意識が高い。人間の生命、マイノリティや格差の問題を映し出すことが多い。少し前の「ランド・オブ・ザ・デッド」は、その意味でとてもラディカルだった。

本作はゾンビの大暴れ度は極めて低い。なんでもユーチューブの動画がメディアとなる時代を皮肉たっぷりと描き出している。人がメディアとなることのリアルさと感性の鈍麻はとても絵空事とは思えない。

ゾンビは人間ではない。だから、それを「殺害」しても、良心の呵責を感じる必要はないはずである。だが、本作は襲いかかるゾンビを殺しながら、どこかで、その行為を正当化してはいない。心の奥で何かが痛むのだ。ゾンビ映画は歪んでいく社会を告発している。

ビデオを通じて物語を描く手法はそれなりに効果的だ。ただ、映像的にはいささか単調で、インパクトは弱かった。

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