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2008/12/22

ラースと、その彼女

ラースと、その彼女
クレイグ・ギレスピー監督。ライアン・ゴズリング。エミリー・モーティマー。ポール・シュナイダー。ケリ・ガーナー。パトリシア・クラークソン。

アメリカ中西部の小さな町に暮らすラースは、優しくて純粋な青年で町の人気者だが、ずっと彼女がいないために兄のガス、義姉カリンらは心配していた。そんなある日、ラースが「彼女を紹介する」と兄夫婦のもとにやってくる。しかしラースが連れてきたのは、ビアンカと名づけられた等身大のリアルドールだった。兄夫婦を始め、街の人たちは驚きながらも、ラースを傷つけないようにビアンカを受け入れようとするが…。(goo映画より)

現実の人間より、人形のほうが好きという人はいるものだ。かくいう、私がそうである。「恐怖、クマ人間」と言われるほど、クマのぬいぐるみ好きである。一応、家族もいるが、レッサーパンダのタイソン君、立ち上がりグマのマックス君という2匹は親友以上である。

閑話休題。本作のラースは人と触れるだけで痛みが走るという特殊な性格。ガールフレンドなし。そんな彼はある日、彼女ができたとダッチワイフを連れてくる。その名はビアンカ。なかなか感じがいい美女である。ラースはビアンカにぞっこん。まあ、こういうことはあまり人前ではやらないほうがいいのだが、パーティーや教会にも一緒である。

普通は病院で治療を、となるのだが、マチの人はラースにもビアンカにもやさしい。そうこうしているうちに、ラースの心の中にあった疎外感(母を出産まもなく失い、兄には捨てられ、人嫌いの父親に育てられ、ガレージで暮らしている)が静かに氷解していく。

みんながラースを好きだから、ビアンカにも優しいことを知らされて、ラースは自分が愛されていない人間ではないことを知る。その時、ビアンカは病に倒れ、そして死ぬ。そのスティグマを取り去った時に、ラースに人間らしさが戻る。

ちなみに、ぬいぐるみは死なず、ただ消えゆくのみ、と「ぬいぐるみさんとの暮らし方」という本に書いてある。

印象的な場面はいっぱいあるのだが、ラースが知人に絞首刑にされたマーゴ(ラースにホの字)のテディベアを、縄をはずし人工呼吸を繰り返し、見事に蘇生させる。たわいもないシーンだが、ラースの持つやさしさが伝わってくる。

とても、よい作品だった。リアルドールがもっと可愛かったら、ラースが戻ってこれたかどうか、マチの人が親切でいられたかどうか。そこが気にはなった。

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