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2008/10/28

少年事件と実名・匿名

少年法がある。責任能力の未熟な子どもたちが罪を犯しても、更正の可能性などを考慮して、匿名にするのが新聞の原則である。そのことに格別の異議はない。
 
だが、一方で未成年の子どもたちがスターとなり、人気を博し、大金を稼いでいる。特に、「じゃりたれ」と思っていたら、サラリーマンなど足下にも高給取りだったりする。大人もびっくりするような人生体験を語ったりする。それは十分に責任能力ありと思うのだが、どうなんだろう。
 
そんな「じゃりたれ」が事件を起こすと、たちまち匿名となる。つまり、タレントのA少年、B少女だ。でも、普通はだれなのかすぐわかる。何よりも、お金をかせぎ、有名になっていることの対局に事件があるのにだ。それはその人間が早熟であるが故に負わなければならない人生の業ではないか。
 
最近も未成年の相撲取りが大麻を吸って捕まるという事件があった。その時は未成年だったが、結果的には実名で報道された。「ロシア出身の大相撲幕内力士が大麻所持容疑で逮捕された事件は、力士が事件当時十九歳だったため少年法の精神を尊重し、匿名が原則ですが、現役の幕内力士で社会的影響が大きいことなどから、実名で報道します」というのが通信社と新聞社の言い訳だった。異論はない。

過去には反対に、「東京都の寮で管理人夫婦が殺害された事件は、十五歳の長男が逮捕されましたので、少年が特定されないよう、両親である夫婦を匿名に切り替えます」というように、被害者が実名から匿名に変わる例もある。なんだか、浮かばれない。
 
今はネット社会だから、新聞やテレビが固有名詞を隠そうと、実名も写真もすべてが流通してしまう。つまり、きちんとした報道が消えて、噂や流言飛語だけが流通する。そして、それが信じられる。それでいいのだろうか。新聞は膨大に飛び交う言説に対して、最前線で取材をしながら、責任を果たしているのかどうか。なんだか、気が滅入る。

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