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2008/10/07

緒形拳さん死去、71歳

俳優の緒形拳さんが5日に亡くなっていたそうだ。このところ、ずいぶん痩せていたので病魔との戦いが続いていたのだろう。ちょっと若い。

日本を代表する映画スターはだれだろう。たぶん、国際的には三船敏郎が代表格だろう。黒澤映画が評価されると同時に、それは三船抜きには語れないことだった。最近はいろいろな映画で、「三船」を見る。「マトリックス」にはミフネ船長が登場するし、「ミフネ」という映画も存在するはずだ。ヨーロッパ映画で、子どもが「ミフネ、ミフネ」というのもあった。

サムライとはミフネであり、日本だったのだ。そんな俳優はおそらくもう出ないだろう。

その三船が衰えを見せ始めると同時に、日本映画の主役に躍り出たのは二人の「ケン」だった。もちろん、テンプターズのショーケンではなく、高倉健と緒形拳であった。

高倉健は三船のサムライ像を幾分か現代化して受け継いだ。時にはそれはサムライ・アウトロー=ヤクザでもあった。いずれにしろ、高倉健は「ブラック・レイン」などアメリカ映画でも活躍した。「君よ憤怒の河を渉れ」は中国でも人気といい、チャン・イーモウは高倉健のファンだという。香港ヤクザ映画には高倉健がどこかで影響を及ぼしている。

それと同時に、日本映画を根っこの部分で代表したのが、もう一人のケン、緒形拳であったろう。「鬼畜」「楢山節考」「復讐するは我にあり」などなど。緒形拳は日本映画の骨太の部分を表現していたと思う。土俗と先端を結び、日本の持つ運命を演じていたのが緒形拳であった。

出世作はNHKの「太閤記」(1965年)だった。折しも9月30日にはその「太閤記」のディレクターだった吉田直哉さんが77歳で亡くなっている。不思議なことだ。

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