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2008/10/28

少年事件と実名・匿名

少年法がある。責任能力の未熟な子どもたちが罪を犯しても、更正の可能性などを考慮して、匿名にするのが新聞の原則である。そのことに格別の異議はない。
 
だが、一方で未成年の子どもたちがスターとなり、人気を博し、大金を稼いでいる。特に、「じゃりたれ」と思っていたら、サラリーマンなど足下にも高給取りだったりする。大人もびっくりするような人生体験を語ったりする。それは十分に責任能力ありと思うのだが、どうなんだろう。
 
そんな「じゃりたれ」が事件を起こすと、たちまち匿名となる。つまり、タレントのA少年、B少女だ。でも、普通はだれなのかすぐわかる。何よりも、お金をかせぎ、有名になっていることの対局に事件があるのにだ。それはその人間が早熟であるが故に負わなければならない人生の業ではないか。
 
最近も未成年の相撲取りが大麻を吸って捕まるという事件があった。その時は未成年だったが、結果的には実名で報道された。「ロシア出身の大相撲幕内力士が大麻所持容疑で逮捕された事件は、力士が事件当時十九歳だったため少年法の精神を尊重し、匿名が原則ですが、現役の幕内力士で社会的影響が大きいことなどから、実名で報道します」というのが通信社と新聞社の言い訳だった。異論はない。

過去には反対に、「東京都の寮で管理人夫婦が殺害された事件は、十五歳の長男が逮捕されましたので、少年が特定されないよう、両親である夫婦を匿名に切り替えます」というように、被害者が実名から匿名に変わる例もある。なんだか、浮かばれない。
 
今はネット社会だから、新聞やテレビが固有名詞を隠そうと、実名も写真もすべてが流通してしまう。つまり、きちんとした報道が消えて、噂や流言飛語だけが流通する。そして、それが信じられる。それでいいのだろうか。新聞は膨大に飛び交う言説に対して、最前線で取材をしながら、責任を果たしているのかどうか。なんだか、気が滅入る。

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2008/10/26

義母の遺骨を埋葬

義母の遺骨を埋葬
義母の遺骨を埋葬
4月に87歳で亡くなった義母の遺骨をずっと自宅に置いていた。さすがに、どうかなというので、納骨することにした。

自宅からファミリーのぬいぐるみ(人間の代わりに、ずっと仏壇の前で勤行してくれていた)に送られて札幌の郊外の真駒内滝野霊園に小さなお墓が置けるというので、持って行った。モアイ像だの意味不明のバブルさが気に入らないが、広々としていて藤野や石狩よりは個人的には便利かな、というところだ。

久しぶりにレンタカーを借りて運転手だ。40キロとか50キロの区間でも、みんな60キロか70キロ以上出して、プップー、このノロスケピーみたいな視線を浴びせられて抜かれる。地獄に堕ちろ、アホたれが。自動車事故は起きて当然だろうのルール無視が横行している。

前線が通り過ぎて雨の予想だったが、幸いパラパラで済んだ。例によって、坊主のお経を聞いたが、今ひとつありがたくもないが、儀式であると承服する。景色がいい場所なので、年内にもう少し来ることになるだろう。

優しい義母だった。「慈愛」という言葉と大好きだったフクロウを刻んでもらった。まあ、先祖代々も子孫末裔だろうが、我が家は自分たちの世代で途絶えるので、家の発想とは無関係だ。人は静かに土に還るだけだ。

義母のように87歳まで、こちらは生きられないので、できれば先に妻(義母の娘)を送り、ついで、自分も墓に入ることにしたい。

まあ、ひと区切りである。

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2008/10/25

「鳥のことば・人のことば 加藤幸子の見つめる世界」

加藤さん
加藤さん
加藤さん
加藤さん
加藤さん

 10月25日から12月14日まで。北海道立文学館。観覧料一般400円。
 
 そうだ。と思い、午前9時半に道立文学館に行く。10分ほど前から始まっているはずのオープニングセレモニーはまだ行われていて、テープカットに間に合う。
 
 加藤幸子さんは札幌出身の作家である。1936年生まれと言うから現在72歳だ。1983年に第88回芥川賞を「夢の壁」で受賞している。北京で暮らしていた経験が作品に投影されており、最近の「長江」にはそれがスケール大きく描かれている。北海道新聞文学賞の選考委員でもある。また、東京湾の野鳥の保護などにも奔走され、ナチュラリストとしても活躍している。
 
 会場でご本人に特別に許可を得て、ブログ用の写真を撮らせてもらった。「北大時代は山ばかり歩いていたのよ」ということで、無意根山の山小屋のミニチュアや「山女」の勇姿のスナップも飾られている。
 
 もちろん、ご本人の直筆原稿もある。癖のないきれいな字であるが、ご本人は「子供のころから、上手じゃないわよ」と謙遜されていた。

 加藤さんは現在はすらりとした長身であるが、ゼロ歳のころの写真を見ると、ぷっくらとした健康優良児。お母様によく似ているという話をしたら、「95歳で、まだ元気なのよ」という。「自分の歯がしっかりしていて、胃腸が丈夫なのが長生きには大切なのかも」と言われ、なるほどと思った。
 
 迂闊なことだが、女優の加藤治子さんは、叔母さんだそうだ。会場入り口には白い花束が飾られていた。劇作家の加藤道夫(故人)はおじさんというわけで、文学者というものはどこかで才能がつながっているようだ。
 
 11月1日(11日は間違いでした)には加藤幸子さんと梨木香歩さんの対談も予定されているとのこと。梨木さんは最近、作品が映画化されて人気作家であるが、加藤さんの作品に関心を持たれているそうで、ちょっと楽しみである。

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2008/10/23

社保事務所は相談ラッシュ

例によって、社会保険庁の出先に年金関係の手続きに行く。

前回はあまりにひどい窓口対応にキレてしまっただけに、今回はそういうことのないようにしてもらいたい。(なんだか、変な言い回しだ)

そこは、最近は弱腰の私である。行き先を変えれば、平和な生活を送れると期待して、別の事務所に足を運ぶことにした。

妻は「えっ、あそこじゃないの?」と言うが、今度暴れたら大変であるし、目指すは平和愛好家の道であるからして、雑音は無視する。

午前8時半から10時は比較的待ち時間が少ない−とのことだが、どんなものか。

午前9時に行ったら、15番目だった。みなさん出足が早い。しかも、窓口は5つあるが、簡単に相談が終わらないので大変である。運のいい1つの窓口だけ、回転がいいが、そのほかは1時間を過ぎても終わる様子がないところもある。

当方は前回の学習効果があり、完璧に資料をそろえていったので、とりあえず20分足らずで終了した。えへん。でも、前日、酒でも飲んでしまい、何か忘れたりしたら、取りに戻るとなると一大事ではあった。

それにしても、全国の社会保険庁の出先では同じような相談の列ができていると思うと、気が滅入る。

職員は相変わらず、本当に年金をもらう気なの?という顔をする。困ったことだ。

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2008/10/21

住基かーど

住基かーど
私は国民総背番号制度に反対である。

ところが、年金に関する諸手続きを妻としていて、住基番号が必要とされてしまった。

今さら、文句をつける元気もないので、使うことにした。

おまけに、どうせなら、と、住基カードまで作ってしまった。この辺が何かをやると徹底的にやりたがるミーハー過激派のダメなところだ。

日本国内では、確実な身分証明書になる。これからはいちいち運転免許証を出す必要がなくなる。落としても、本人以外は使いようがないので、気が楽だ。

晩年は国民として立派に暮らすことになる。あとは、テレビ方面だけか。

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2008/10/19

アイアンマン

アイアンマン
ジョン・ファブロー監督。ロバート・ダウニーJr。ジェフ・ブリッジス。グウィネス・パルトロウ。

軍事企業CEOにして天才発明家のトニー・スタークは、武器のデモで訪れたアフガンで武装集団に拉致され、兵器開発を強要される。彼は医師インセンと共に兵器開発をするフリをしながら脱出用のパワードスーツを製作し、命からがらの脱出を果たす。帰国後トニーは自社の軍事産業からの撤退を発表。自らは自宅の作業部屋に篭って、新型パワードスーツの開発に没頭する。彼の周囲は恐ろしい陰謀がうごめいているとも知らずに……。(goo映画より)

アメコミは最近はひねりが加わっている。単純な善悪の構図ではいかない。それでも、「死の商人」が命の大切さに気づいて、自分の兵器を無化する最終兵器=アイアンマンを作り出すというのは、なかなかにシニカルである。

テーマはさることながら、こういう映画がすごいな、と思うのはメカニックだ。つまり、アイアンマン担当みたいな人がいて、ものすごく精緻なアイアンマンの設計図を書いているのだろうな、ということだ。以前、日本のアニメでメカニックを担当している宮武さんとかいう人のデッサン帳を見せてもらったことがあるが、まるでロボットや兵器がそのとおり作れば動き出すかのような錯覚に陥ったのを覚えている。

そういうリアリズムの部分がこの作品もすごい。パワースーツを着て暴れる映画は結構あるが(たとえば、「スパイダーマン2」のマッドサイエンティストなど)、本作はとてもいい線を行っているように思った。そうして土台の上に、トラブルメーカーの主人公がクールだけれどシャイでホットな演技をする。ロバート・ダウニー・Jr.がなかなか味があるのだ。

最後に意味不明の予告編が出てくる。本作ではアイアンマンを助けた「シールド」なる国家保安組織が今度は新たな加担をしようとする。商売上手で一件落着とはいかないようだ。

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2008/10/18

ホット・ファズ

ホットファズ
「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!」。

エドガー・ライト監督。サイモン・ペック。ニック・フロスト。ジム・ブロードベント。テイモシー・ダルトン。パディ・コンシダイン。

ロンドン警視庁のスーパー警官エンジェル巡査は、その高すぎる検挙率から組織内で妬まれ、田舎の村サンドフォートへ左遷される。署長の息子のダニーと相棒を組まされるエンジェルだが、のどかな田舎の生活になじめない。しかし平穏なはずの村に、次々と残虐な殺人事件が起きる。捜査に張り切るエンジェルだが、村人も警察の仲間も、みな事件を「事故」として片付けようとする。この村にはある秘密が隠されていた!(goo映画より)


久しぶりに映画を見たが、面白かった。

警官映画と言えば、アメリカがお得意だが、こちらは「バッドボーイズ」や「リーサル・ウェポン」をリスペクトしつつ、古い慣習にまみれたイギリス風にアレンジしてみせた。ところが、単なるコピーのレベルを超えて面白いのだ。しかも、ユーモアも、破壊力もたっぷりだ。

「美しく平和で安全な村」がいかにおぞましいか。見事な社会批評にもなっている。平凡な顔をした隣人監視同盟とは、アメリカ南部の排他組織以上に過激で狂信的だ。逸脱する者を容赦しない非寛容な美徳は、まさしく「ファシスト」と投げ返してやる必要がある。

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2008/10/15

札幌夜景

札幌夜景
札幌駅のJRタワーに上った。

窓の外に夜景が広がっているが、思っていたほどには美しくない。

なぜか、訴えるものがない。こちらの感性が鈍っているのか。

そんなものだという気もするのだが。

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2008/10/13

桜木紫乃「風葬」を読む

桜木紫乃「風葬」を読む
桜木紫乃「風葬」を読む
桜木紫乃「風葬」(文藝春秋社、本体価格1238円)。

「氷平線」の桜木さんの第二作である。帯に「書下ろし新感覚官能ミステ リー」とある。個人的には濃厚な情愛の世界を期待したが、どちらかと言えばミステリーになっていた。

物語は、釧路で書道の先生をしている篠塚夏紀が母親の口から出た「ルイ カミサキ」という言葉に導かれて、国境のマチ、根室に来たことから、元教師親子が三十年前に根室で起きた出来事の謎と直面していく。夏紀の出生の秘密、米ソ冷戦下でのスパイ合戦、レポ船の暗躍、漁船拿捕と密漁、漁師親娘の不審死、花街と闇人脈など過去の亡霊たちが蘇る。

読み進む間は大好きな官能描写に浸る余裕はない。次々に襲ってくる事件に追われてしまうのだ。なんだかフィルム・ノワールの世界に紛れ込んだような感じに襲われる。

物語の背後には詳細を触れていない多くの愛情物語が潜んでいる。詳しくは書けないが、夏紀の母、春江の恋、あるいは若くして諜報員となった男の純愛など。もちろん、そこまで書くと、一冊には当然収まらない。とはいえ、ミステリーとして読むか恋愛ものとして読むか。少し迷うところである。

作者は第1作同様、北海道を舞台に、北の大地と海で生きている人間像を描き出そうとしていることは、道産子の身びいきではなく、強い意志というものを感じさせてくれる。「現場」を手放さず、さらに第3作、4作へと息をもつかさず進んで欲しい。

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2008/10/12

マー君の色紙

マー君の色紙
マー君の色紙
連休でまったりしている。家のほうも食事の支度が面倒だとなった。

仕方がないので、近くの某Hホテル(Hなホテルではない。念のため)に朝飯を食べに行った。

バイキングで850円は、相場的には安い。もっとも、Hホテルは中学生や高校生の団体が多い。よく、なんたら高校、などと書いたバスが停まっている。そんなせいか、食い盛りの子供向けで食材の量も多く、おいしかった。

一階の狭いロビーを見たら、ガラスケースに色紙や野球の記念ボールがいっぱい入っていた。

近づいて見ると、「監督香田誉士史 感謝」とあり、子供の名前が並んでいる。もう一枚の目立つのを見る。「駒大苫小牧 田中将大 気持ち #1」とあるではないか。

バスのそばで、ざわざわしていた坊主たちの中に、あのマー君がいたのである。

マー君と駒苫ナインの大きな恩返しというところか。小さなHホテルの大きな自慢かもしれない。

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2008/10/10

深まる秋色

深まる秋色
深まる秋色
ぶらりと、北海道庁に行ってみた。

赤レンガの旧庁舎が西日に輝いていた。

観光客があちこちで、記念撮影していた。

なんだか、遠い世界の出来事のように思えた。

マチを歩いていると、街路樹が朽ち葉を散らしていた。

秋は斜め一歩前に進んでいる。

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2008/10/09

民衆の味方・プルガサリ

民衆の味方・プルガサリ

ここ数年の世の中の流れの中で、付いていけないことがある。その代表格は朝鮮問題だ。米国のプロパガンダによる悪の枢軸という批判、そして日本国内における拉致事件解決なくして交流なしの強硬論の台頭である。

私が若いころは親朝鮮派という人がいっぱいいた。日本社会党の青年組織、社会主義青年同盟に連なる人たちは、日朝連帯の平和友好祭のようなことを夏場によくやっていて、なんだか自主独立の朝鮮民主主義人民共和国を高く評価していた。これに対して、韓国のベトナム戦争加担や国内言論統制を厳しく批判していた。

ところが、今は世の中の大勢は北朝鮮弾劾である。日朝連帯などの声は、まだあるのだろうが、ほとんどかき消されている。いったい、朝鮮派の人たちは今、何をやっているのか。気になる。

私は他党派解体のために唱える「反帝反スタ」という無内容なスローガンは好まなかったが、「反スターリン主義」を基本的に信奉していた。吉本隆明の影響を受けていたせいもある。だから、日朝の無条件の連帯などには批判的だった。だが、それでもついていけないのは近年のなんでもかんでも朝鮮ノーの傾向である。

閑話休題。
10年ほど前に「プルガサリ 伝説の大怪獣」という映画を見た。日本の大映の「大魔神」のような民衆信仰に基づくような土俗物語だ。面白いのは日本の東宝「ゴジラ」などのスタッフが、北朝鮮に招かれてつくった映画ということだ。

その時、映画館で買った「プルガサリ」のミニチュアがまだ残っている。金色のプルガサリは、この10年の激変と無関係に過ごしてきた。そのせいか、なかなか勇ましい。でも、ちょっと、悲しい。

ちなみに「プルガサリ」とは「不可殺」と書く。殺せないということなのか。殺さないということなのか。北朝鮮を思うと意味深である。

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2008/10/08

異能のボクサーからのコメント

自分のブログであるが、いつも見ているわけではない。コメントはとりあえず自由に書き放題。まずいのがあれば消させてもらうが、放置してある。

で、さきほど見たら、市川次郎さんからのコメントだ。それも金子勝さんの本を紹介したところに書き込んでいるので、すっかり忘れていたので驚いた。

市川さんはボクサーなのだが、戦っている姿は見たこともない。日本の年齢制限の壁を乗り越えて、戦っているのだから仕方がない。
以下は、コメントの引用。

<尊敬する金子勝先生の本を宣伝していただき、ありがとうございます。

金子先生が「破天荒」だから、集まってくる人間にも破天荒なのが多いのかもしれません。
なんて言うと、お前みたいのは破天荒とは言わない、ただの行き当たりばったりと言うのだと叱れてしまうかもしれませんね。

行き当たりばったりに見えながら、本人は、ボクシングを続けるための緻密な計画とうそぶいて、歌や小説にも挑戦しております。お読みいただけたら幸いです。よろしくお願いします。

出せない手紙 魔法のiらんど
http://dp.tosp.co.jp/?action=event_letter_view&sno=1924

満腹ボクサーのホームページ[魔法のiらんど]
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=jirokissan  

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=jirokissan

詳しくは本人のページがあるので、そちらを見ていただきたい。

僕もいつもいろいろな壁にぶつかっている。そんな時、いつも思い出すのは、フォアマンの45歳の復活だ。僕はもう遠くにきてしまったけど、フォアマンの45歳のファイティングスピリットにいつも励まされる。

市川次郎さんからメールをもらえるとは思わなかった。サプライズが続くなら、林葉直子さんあたりからコメントが来ると、すごくうれしい。彼女が10代のセーラームーンだったころ、何度も東京の将棋会館であったことがある。みんな、つまづいても、生きていく姿勢がいい。

市川次郎さん、これからもご活躍を。杓子定規にトリプルクロスパンチを!


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2008/10/07

緒形拳さん死去、71歳

俳優の緒形拳さんが5日に亡くなっていたそうだ。このところ、ずいぶん痩せていたので病魔との戦いが続いていたのだろう。ちょっと若い。

日本を代表する映画スターはだれだろう。たぶん、国際的には三船敏郎が代表格だろう。黒澤映画が評価されると同時に、それは三船抜きには語れないことだった。最近はいろいろな映画で、「三船」を見る。「マトリックス」にはミフネ船長が登場するし、「ミフネ」という映画も存在するはずだ。ヨーロッパ映画で、子どもが「ミフネ、ミフネ」というのもあった。

サムライとはミフネであり、日本だったのだ。そんな俳優はおそらくもう出ないだろう。

その三船が衰えを見せ始めると同時に、日本映画の主役に躍り出たのは二人の「ケン」だった。もちろん、テンプターズのショーケンではなく、高倉健と緒形拳であった。

高倉健は三船のサムライ像を幾分か現代化して受け継いだ。時にはそれはサムライ・アウトロー=ヤクザでもあった。いずれにしろ、高倉健は「ブラック・レイン」などアメリカ映画でも活躍した。「君よ憤怒の河を渉れ」は中国でも人気といい、チャン・イーモウは高倉健のファンだという。香港ヤクザ映画には高倉健がどこかで影響を及ぼしている。

それと同時に、日本映画を根っこの部分で代表したのが、もう一人のケン、緒形拳であったろう。「鬼畜」「楢山節考」「復讐するは我にあり」などなど。緒形拳は日本映画の骨太の部分を表現していたと思う。土俗と先端を結び、日本の持つ運命を演じていたのが緒形拳であった。

出世作はNHKの「太閤記」(1965年)だった。折しも9月30日にはその「太閤記」のディレクターだった吉田直哉さんが77歳で亡くなっている。不思議なことだ。

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2008/10/06

リライアンス・スピルバーグ・ソロス

世界一の映画国と言えば、インドである。以前、「踊るマハラジャ」などが大ヒットしたが、かの国の第一の娯楽と言えば、映画。本拠地のムンバイ(ボンベイ)はハリウッドをもじって、ボリウッドなどと呼ばれているらしい。
 
そこの巨大資本がリライアンス・グループである。重厚長大から軽薄短小まで、インドの産業を押さえている。近年はエンターテインメントに力を入れ、まず国内の映画産業での地歩を固め、ついで海外にも打ってでようとしていた。
 
そして。それが実現した。10月6日の新聞によれば、スティーブン・スピルバーグ率いる「ドリームワークスSKG」がパラマウントから独立し、インドのリライアンス・グループと共同でハリウッドで新映画会社を設立する、と伝えている。
 
資本金の過半数をリライアンスが出資するといい、看板はスピルバーグでも下半身はインド資本が固めている。インド・マネーがハリウッドのヒットメーカーと組んで、これから多くのコンテンツを送り出すことになるわけだ。人口10億人を超すインド、すごいことだ。
 
そして、これにはもう一つ裏がある。リライアンスに投資しているのが、かの有名な投資家のジョージ・ソロスだということだ。彼は膨大な資金を投下する一方で、ある種の戦略的サジェスチョンをしていると思われる。
 
つまり、インド人の資本のようで、迂回した米資本がインドを利用して、新たなマーケットを創り出そうとしているということだろう。インドの一国主義映画は次第にハリウッドに同化していく部分が増えてくるだろう。インドの資本で創った映画だよ、と言いつつ、アメリカ化が進む。
 
昨日はモータリゼーションとスーパーマーケットを通じてアメリカ化の話を書いた。文化的にアメリカ化の侵攻の中心はスリル、スピード、セックスの三位一体たるアメリカン・シネマであることは言うまでもない。日本がそうであるように、インドもその道を歩むのだろうか。私はすでにアメリカに毒されているのだが。

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2008/10/05

札幌へ

札幌へ
札幌へ
札幌へ
母親の見舞いを切り上げる。

白老12時51分発、札幌着13時52分のすずらん5号に乗車。

白老駅は静かである。駅前というと、昔は一番の繁華街だったのだが、今は落ち着いている。やっぱり、車社会の影響が大きい。

戦後社会を変えた一番の革命はなにか。モータリゼーションである、と断言できる。

そして、スーパーマーケットに代表される流通の集中が続く。

車とスーパーが社会の紐帯の重心を変えた。そして、それは不可逆的に見える。

気がつけば、私たちはアメリカ帝国の好ましい臣民に育成されているのであった。

なるべく自分の足で歩き、公共交通機関を利用する。気のいいオヤジと可愛い娘のいる店を回って日用品を買う。そんな生活ができるかどうか。

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白老郊外・海景色

白老郊外・海景色
白老郊外・海景色
白老の実家から、1キロも行くと、海に出る。

途中の土地は昔は隣の本家の牧草畑だったが、いつのまにか家が建って、住宅街になっている。ここは死んだ馬を埋めたところだな、とか、こちらはネコだな、ここは沼地だったなあ、などと懐かしい。まあ、今、住んでいる人にはどうでも良いことだろうが。

浜から振り返ると、樽前山が見える。いつ見ても、ドームのきれいないい山だ。

道路建設で環境破壊された砂浜には釣り竿が並んでいた。何が釣れるのかと聞くと、サケだべさ、という。その割には皆さん暇を持て余している。ちょっとダメだね。たまにタカノハかな。などと釣果談義は盛り上がらない。その傍らにはコップ酒の空瓶。なかなか、好きでなければできないことだ。ご苦労様でし。

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2008/10/04

実家の周辺

実家の周辺
実家の周辺
実家の周辺
夕暮れから夜。

だんだん、何もなくなります。

田舎町です。

コンビニ一軒。なんだかアメリカ映画みたいな感じです。

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白老へ

白老へ
白老へ
白老へ
白老へ
例によって、1人暮らしの白老の母親が入院したので、里帰りだ。

札幌発12時22分のスーパー北斗12号、函館行きに乗る。カネがないので、自由席。幸い空いていて、座れる。ラッキーである。

13時4分苫小牧。そこで、2番ホームで待ち、鈍行に乗り換えだ。鈍行はワンマンカーで、苫小牧発13時23分、白老到着は13時49分。妙にゆったりとして、なんだか急に鄙びた感じだ。

白老駅でハイヤー。530円。黒塗りで立派なので、聞くと、町長の公用車だったらしい。まあ、あり得る話である。

家に着くと、母はいない。退院して、デイサービスに行ったらしい。仕方がないので、昼寝をする。あきれることだ。

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2008/10/03

社会保険庁の改竄さらに拡大

 本意ではなかったが、前回、社会保険庁の窓口対応の問題を書いた。3日の新聞によると、厚生年金の算定基準の基礎となる標準報酬月額の改竄が143万件に及ぶことが明らかになった、そうだ。根腐れ病は深い。

 これまでの不正や改竄、記録紛失事故を見ていると、単に政治家と高級官僚の癒着では済まされない業務体質と思わざるを得ない。一部の不心得者だけでは、とても追いつかない不正規模である。
 
 ここまでくると、出直すなら全員「猛省」カードをつけるなり、出直す姿勢というものをはっきりと示さなければだめだろう。公務員と公的組織がかくも無責任であることに驚く。おそらく、公務員の共済年金はしっかりと間違いなく付与されるようにはなっているに違いない、と思うと腹立たしい。
 
 私の親も下級とはいえ、地方公務員だった。亡き父の得た給料と恩給で私は育てられた。身分が安定していると言われるものの、薄給の公務員がどれほど大変か、よく知っている。だから公務員一般を非難する気には到底なれない。それでも、この「ていたらく」を多くの公務員は他人事としてはならないと思う。
 
 だれにとっても老後は不安がいっぱいである。その最低保障を奪ってどうするのか。

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2008/10/02

憤怒、(いずれ)天に通ず

 あの中山大臣は「日教組を解体するぞ」と確信犯的妄言を吐いた。労働者の権利も基本的な諸権利も何もわかっていないおっさんが国を預かっていいのか。ひどく疑問である。
 気に入らないから潰せ!ってのはヤクザでもやりません。
 
 それでも、人が何かの組織に怒る気持ちはわからないでもない。昨日の朝、女房の年金の関係で社会保険庁の出先事務所の分室みたいなところに行ったのだけれど、相変わらず対応はひどい。
 
 こちらは年金相談に行っているのであるから「何がお困りでしょうか」とでも聞けばいいのだが、「なにか」だ、まったく。
 
 「妻の受給資格のことで」と言うと、「ご主人の年金番号がないとわかりません」といきなりダメだしだ。そんなわけないと食い下がり、実はカバンの中に年金なんたら便の封筒を持っていたので、詰め寄ると「あっ、わかりました」。なんじゃらほいだ。
 
 とにかく答え方すべてがネガティブだ。一銭でもカネは出したくないと邪推したくなる対応だ。あまりにひどいので、証拠の写真を撮ろうとしたら、録音はいいが写真はやめてください、である。「上司を呼びましょうか」と言うから、「舛添を出すのか」と言いかけて、やめた。
 
 私はここ数十年、市民社会の構成員として、意図して法に触れるようなこともなく、多くの忍従の日々を送り、ヨーダのごとく静かに暮らしてきた。しかし、法の以前には、人倫があり、天道があり、破邪顕正の心があるということだけは、片時も忘れたことがない。
 
 まことに久しく忘れていた義憤が沸き起こるのを禁じ得なかった。緋牡丹のお竜さん、きっちりと仁義通します。
 
 思わず怒りのドスを心で抜きかけたが、「おまいさん、それだけは」と、見れば明日の行方もままならぬ身重の妻が止めるではないか。わっかてらい、こう見えても小市民だ。
 
 早い話。おいらも中山大臣じゃないが、「非道な社会保険庁など、解体しちまえ」と思ったのだ。だが、心で思うことと、口に出していうことは違う。まして遵法の鑑たる為政者がそれを言っちゃあ、おしまいさ。でも、平場ではそういうことはある。
 
 労働者のことはよくわかる。不正を働きムダづかいをしたのは高級官僚どもだ、ということもよくわかる。だけど、現場は無関係か。どうよ。そこの猛省の思いがまったく伝わりませんよ、あなたたち。庶民をいじめるな。もののわからない人間をなめるな。
 
 こんな思いを抱かされているのは私だけではないだろうな。きっと。

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