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2008/09/04

忘れたころにトラックバックあり

義母が死んでからずっと手抜きをしているこのブログである。それでも、体調が良ければちょろちょろと書いてきた。

たまに、展覧会に行ったので「吉増剛造展」と「藤田嗣治展」の2つを取り上げた。そうしたら、忘れたころに、トラックバックがついていた。

吉増剛造展に対しては、「お月さまになりたい」という文月悠光(ふづき・ゆみ)さんから。プロフィルを見ると、「1991年大暑の日生まれ。作家志望で、詩人。17歳。かに座のO型。生粋の道産子。」だそうだ。

http://hudukiyumi.exblog.jp/8340484

91年生まれ。というと、まだ娘さんだ。しかも「作家志望で、詩人」とある。手強い。わしの場合、自意識の強い人は苦手なのだ。

「自意識の亡霊は悲しい性だ」と昔、詩を書いていたころに、記したことがある。つまりは、そういうことなのだ。自分では気がつかないが、錯視しているのが青春である。若い頃に詩人の人は作家になったほうがいいだろう。かの桜木紫乃さまや藤堂志津子さまもそうだったはずだ。

詩というものは難しい。書いている本人がわかったつもりでも、読者にはさっぱりわからないことが多いのだ。その典型が以下のページに載っている。おそらく読んだら呆れるが。

http://homepage3.nifty.com/takaoudo/poem.htm

それから、藤田嗣治展に対しては、「北海道美術ネット別館」さんからいただいた。

当方が「戦争画が抜けてるのでは話にならん」と書いたのに、いや、今回の展覧会はポイントはそこじゃない、ということを強調されているようだ。

http://blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/75d866fc71ab7085a4bdd59dd9880635

確かに誤解もあった。わしは幻の大作は戦争画の後に描いたと思っていたが、戦争画の前に描いているらしい。戦争画との前後関係を間違ってとらえていた。大作には血のにおいが感じられない。だが、そういうエネルギーが戦争画につながったのだと言えるだろう。

はっきりしているのは、前と後があって、真ん中(ヘーゲル的に言うと「媒介」)がないのだ。

公式ホームページでの紹介を見よう。<日本人でありながらも、フランス人レオナール・フジタとしてその生涯を終えた数奇な異邦人、藤田嗣治。本展では、独自のスタイルを確立し、大画面の構成に挑んだエソンヌの大作群を中心に、「すばらしき乳白色」と世界が絶賛した裸婦群を展示。また、アトリエ・フジタに残された豊富な生活資料や作品も日本で初公開されます。さらに、キリスト教改宗後、「レオナール・フジタ」として生涯を賭けて挑んだ、ランスの「平和の聖母礼拝堂」とそのフレスコ壁画の習作群も世界初公開。幻の群像大作への挑戦とエソンヌをめぐる生活、そして晩年の宗教画への昇華(中略)この類いまれなる世紀の天才画家の実像を明らかにし、いまだかつてない圧倒的なスケールで、藤田嗣治の実像に迫ります。 >というのはどうだろう。

真ん中を抜いての<実像>とはなんじゃい、と思ったのさ。戦争と60年安保をのぞいて初期の寺子屋時代と、コムサとかアンアンとかで、吉本隆明が語れないでしょう。ないものねだりなら、そう誤解されないようにするのが主催者だろう。

もちろん、フランスから諸外国遍歴、沖縄画などを入れる入れないは自由だが。アッツとは言わないが、41年12月8日の「真珠湾攻撃」の一枚でもあれば、宗教画の祈りの深さはまた別のものとして「実像」に迫れただろうという思いは変わらない。

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コメント

わざわざ言及していただき恐縮です。

ブログはなんといってもコメントとトラバが大きな特徴です。
トラバを送って「じぶんのとこを読め!」という仕組みは、いかにも自意識過剰なアメリカ人の考えそうなことかもしれません。

というわけで、高校生が自意識過剰なのは許してやってください。


>戦争と60年安保をのぞいて初期の寺子屋時代と、コムサとかアンアンとかで、吉本隆明が語れないでしょう。

 たかおうど様らしい比喩でおもわずうなずきました。
 まったくその通りだと思います。

 展覧会のフォーカスをどこに持って行くかは別として、戦争画の1枚もほしかったとは思うし、30-40年代を年表からも省いてしまったのは、逆に誤解を招くのではないかと、わたしも思います。

投稿: ねむいヤナイ@北海道美術ネット | 2008/09/05 23:52

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