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2008/04/20

泪壺

泪壺
瀬々敬久監督。小島可奈子。いしだ壱成。佐藤藍子。

渡辺淳一原作の短編小説の映画化。

乳ガンで若くして死んだ愁子。その夫の雄介は愁子の遺言でその骨で壺をつくる。愁子の姉の朋代はひたすら雄介を思い続けている。朋代と雄介の愛は叶うのか。

本作は、一種の女性の執念を描いたホラーであった渡辺淳一さんの小説を大きくふくらませた。若いときの出会いから、死を超えて、愛が再生するのか。そのために、遺灰を壺にした女性の姉の世界をていねいに描いている。

かなわぬ愛に苦しみ、自分の心の汚れを憂い、しかし体は処女のままでいる。しかし、悲しみをこらえるために走る。走る。そして、心とは無関係なセックスを繰り返していく。そんな姉、朋代を小島可奈子が熱演する。まさしく体当たりの演技である。朋代のあこがれの君で、妹の愁子の夫役は、いしだ壱成。ひよわなところはいいが、作家というよりはちゃらんぽらんな兄ちゃんっぽいところがあって、よろしくない。もう少し落ち着いたキャストで撮りたかった。

若い時間と成年の時間が交差する。そのあたりが、文芸作品っぽい。でも、ここは渡辺先生の原作、性愛を見つめてきた男女小説家の作品だ。もう少し、セックスを通じて(それは決してからだの問題に限らない)男女の自由や解放をイメージできなかったかと思う。もちろん、心の傷を癒すためにはプロセスが必要だが。監督には自分の得意の分野であるのだから、もっと逸脱してほしかった。

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