« インファナル・アフェア(DVD) | トップページ | 竜二(DVD) »

2008/04/06

うた魂♪

うた魂♪
うた魂♪
合唱なんて優等生的で体制的で、軟弱だと思っていた。でも、結構いい。ソウルの神は合唱の中でもスイングしているようだ。
田中誠監督。夏帆。ゴリ。薬師丸ひろ子。石黒英雄。徳永エリ。間寛平。ともさかりえ。

北海道の南、七浜高校の女子合唱部のかすみは、歌っている自分が大好き。ある日、イケメン生徒会長から「歌っている君を写真に撮りたい」と言われ、自分が好きなんだと有頂天になる。しかし、出来上がった写真を見て大ショック。歌っている自分がこんな顔だったなんて。生徒会新聞にその写真が大きく使われ、悲しみと自信喪失で合唱部を辞めると言い出す。しかし、かすみのやる気のない態度に、ヤンキー高校の合唱部から文句をつけに来た男がいた…。(goo映画より)

高校生の青春音楽物語というと、上野樹里主演で「ジャズやるべ」の「スウィングガールズ」(矢口史靖監督)が記憶に新しいが、本作は合唱というシンプルな直球勝負だ。こういう物語のどこがいいかというと、若い人たちが一生懸命に目標に向かってがんばっていることが第一だ。困難に真正面からぶつかりながら成長していくところだ。

青春物語の基本は、弁証法的に言うと対立物の統一だ。まずナルシストの主人公かすみを置く。表層的で、優等生でもある。それにライバル高校の権藤をぶつける。こちらは精神的で、はみだし生徒である。この2人の個性が相互に戦いつつ認め合うところに、新しい合唱の世界が広がるというわけだ。その展開が少し食い足りないところもあるが、非常によくできている。気持ち的には、元街角の女・尾崎豊だった合唱部の顧問・裕子センセーが権藤だけではなく、かずみにも影響をもっと与えてほしかったところだ。でも、十分、いい線いっていた。

かすみ役の夏帆は「天然コケッコー」(山下敦弘監督)で、田舎の中学生を好演した。本作でもナルシストの女の子を天然っぽく演じていた。まずまず。「真剣十代」権藤役のゴリは良かった。尾崎豊の「15の夜」を歌った時は、正直鳥肌たちました。そして、顧問の薬師丸ひろ子。小さくまとまっていないで、自然体でアピールしていた。

なにしろ、周辺を見ると、自分を含め病人だらけ。気が滅入る時には、元気が出る映画がいい。大団円のラスト、合唱が人々の心をとらえ、広がっていく。エノケンの「私の青空」、尾崎豊の「Oh my little girl」などの歌も効果的な使われ方で、良かった。北海道が舞台というのは必然性はないが、親しめた。

うた魂♪ - goo 映画
うた魂♪ - goo 映画

|
|

« インファナル・アフェア(DVD) | トップページ | 竜二(DVD) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/87302/40793266

この記事へのトラックバック一覧です: うた魂♪:

« インファナル・アフェア(DVD) | トップページ | 竜二(DVD) »