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2008/03/03

ジャーマン+雨

ジャーマン+雨
横浜聡子監督。野嵜好美。藤岡涼音。ペーター・ハイマン。ひさうちみちお。

よし子が町にやってきた!
ゴリラ顔、強引、わがまま、天涯孤独。――林よし子、16歳。ぼろい平屋にひとりで住んでいて、学校にも行かない。美人でもないし、人から愛されるキャラでももちろんない。他人から見れば不幸そのもの?どっこいよし子はうつむかない。仕事は植木職人の見習い。毎日ののしられ、棟梁には殴られる。どっこいよし子は今日も叫ぶ。「アリンコども散れ!」よし子の夢は歌手になること。歌はすべてがオリジナル。たて笛で作曲するよし子は、近所のガキども相手にたて笛教室を始める。生徒は3人。曲ネタは、まわりの人間たち一人一人のトラウマだ!
田舎町、ぼっとん便所、四葉のクローバー、女になりたい小学生、病院で眠るダンゴ虫、やり手の女子高生、汲み取り屋の変態オヤジ、本気のドッジボール、ドイツ人・・・。すべてを突き抜けて、今日もよし子が町を駆け抜ける!(公式ホームページより)

「ジャーマン+雨」は傑作なので、必見です! とのメールをもらっていた。仕事が早めに終わったので、午後6時からの上映にかけつけた。眠いと言っていたおばちゃんもいたが、なかなかいい。

それにしても、おもろいキャラのヒロインが誕生したものだ。横浜聡子監督。まだ若い人らしいが、やるな。主人公の女の子・野嵜好美も型破りの存在感がある。

なんだかコントもどきのぎこちない映像が続くが、だんだん愛がにじみだしてくる。そして、病院のだんご虫殺人未遂の後に、よし子は放火魔の植木屋のドイツ青年の前で、「ジャーマン+雨」を熱唱する。

血と水の弁証法。自分の血をドラキュラにささげ、火を消し世界を潤す。ドイツ小僧が言う。「のどの奥に小さな黒人がいるね」って。そう、よし子はゴリラマンだけどソウルフルに世界を自分の手に入れようともがいているんだ。映画作品と同じく、主人公も、まだ途方もなく未熟だけれど。

そして、これは家族の愛の物語である。だんご虫の父を殺す思いは自分を殺す思いでもある。まさに「死ぬか、死なないか、どちらか」なのだ。それでも、ドッボーンと肥だめに落下して、臭いけれど生き延びる。いいじゃないか。

絶望なんか、たて笛で吹き飛ばせる!

ジャーマン+雨 - goo 映画
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