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2008/02/24

潜水服は蝶の夢を見る

潜水服は蝶の夢を見る
ジュリアン・シュナーベル監督。マチュー・アマルリック。エマニュエル・セニエ。マリ=ジョゼ・クローズ。

アカデミー賞監督、脚色、撮影、編集賞にノミネートとのこと。監督はポップな天才画家の生涯を描いた「バスキア」も作っている。

主人公はELLE編集長だったジャン=ドミニク・ボビー。42歳のある日、突然脳梗塞で倒れる。体は動かなくなる。唯一、動いたのは左目、そのまばたきでコミュニケーションをとる。

まばたきが生み出す人生の賛歌。想像力と記憶があれば、重い潜水服を脱いで自由な蝶が羽化する。

本作ではありがちな美談となる道は選ばれていない。妻は子どもたちの母親でしかなく、愛人との恋電話を妻が取り次ぐというドロドロの葛藤もある。そして、主人公はすぐに怒るし、へそ曲がりでもある。

カメラは主人公の感情を、すなわち喜怒哀楽を見事に伝える。左目に映る言語療法士をはじめとした女性たちはみな美しく、セクシーなのは決して偶然ではないだろう。そして、執念の物語を上梓してまもなくの死も主人公の目線から描かれる。よくわからんが、撮影賞でいいんじゃないだろうか。

フランス語のアルファベット。使われる順に読んで文字を教えさせる。いろいろ勉強になった。

人間は単純じゃない。崇高でもない。だけど、決してつまらない人生なんてないんだ、と思わされる。

潜水服は蝶の夢を見る - goo 映画
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» 『潜水服は蝶の夢を見る』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「潜水服は蝶の夢を見る」□監督 ジュリアン・シュナーベル □原作 ジャン=ドミニック・ボービー □キャスト マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、マックス・フォン・シドー、ジャン・ピエール=カッセル■鑑賞日 2月10日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想> まずそのタイトルに興味が沸く。 この作品はカンヌ映画祭で監督賞と高等技術賞を受賞し、今回のアカデミー賞でもジュリアン・シュナーベル... [続きを読む]

受信: 2008/03/07 22:24

» 潜水服は蝶の夢を見る [腐乱雑記]
映画の紹介番組などでチラチラと見かけていたので 気になっていた作品でした。 観にいくぞと後押しをしてくれたのが、 ニュース23でやっていた監督のインタビューです。 細かくは覚えていないのですが、印象的だったが、 危機的な状況に陥った際に、一体何ができるのか。 どうすれば乗り越えることができるのか。 それを、大人は子に伝えていくべきである。 それまでは、 ひょっとしたら身体障害者をテーマにした感傷的な映画なのでは? という偏見をもっていたのですが、 それを聞いて、観に行こうと決めました。 ... [続きを読む]

受信: 2008/03/08 23:53

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