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2008/02/06

金子勝の仕事道!

金子勝の仕事道!
金子勝著。岩波書店、本体価格1500円。

金子勝さんは破天荒な経済学者である。小泉政権・竹中平蔵の新自由主義政策に異を唱え続けてきた。おもしろい。なぜなのかな?と思っていたが、その本音が本書に記されている。

金子さんは1952年生まれ。意外にも私よりも年下である。頭髪の量と年齢は正比例しない。東京の庶民の子として生まれ、東大に進む。秀才だ。そして、駒場の自治会委員長になり学費値上げ反対闘争を闘う。それって、私が学生だった時とまったく同じだ。こちらも授業料の大幅値上げに反対していたことを思い出した。そして、大学院に進むが、一匹狼のため、アカデミズムの象牙の塔には容れられない。要するに就職には苦労したのだ。それでも慶応の教授になったのだから、才能のレベルが違うわ。

金子さんは言う。「日本が貧しくなったのは所得が減ったからではない。誰もが生きる価値を見失ってしまったからだ、と思う」と。それならば、生きる価値を見失わず、自分の仕事に徹している人間に話を聞くことから始めようというわけだ。

本書は本間輝夫(寿司職人)、林家正蔵(噺家)、門倉有希(歌手)、岡本敏子(元岡本太郎記念館館長)、色平哲郎(医師)、天木直人(元レバノン大使)、串岡弘昭(会社員)、長村中(日放労委員長)、市川次郎(ボクサー)、林葉直子(元棋士)、難波和彦(建築家)、辻井喬(作家)という12人との対談集だ。

「どんな職業でもその職を極めようとすると、必ずこの社会とどこかで対立してしまう」と金子さんは言う。本書があありがちな有名人対談集を遠く超え、「職から社会を考え、社会から職を考える」という試みが成功しているかどうかは難しい。それでも、個々の人間の格闘の果てに、少しでも仕事を通じて生きている者のみが持つ、ある幸福感が伝わってくるのも事実だろう。

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コメント

尊敬する金子勝先生の本を宣伝していただき、ありがとうございます。

金子先生が「破天荒」だから、集まってくる人間にも破天荒なのが多いのかもしれません。
なんて言うと、お前みたいのは破天荒とは言わない、ただの行き当たりばったりと言うのだと叱れてしまうかもしれませんね。

行き当たりばったりに見えながら、本人は、ボクシングを続けるための緻密な計画とうそぶいて、歌や小説にも挑戦しております。お読みいただけたら幸いです。よろしくお願いします。

出せない手紙 魔法のiらんど
http://dp.tosp.co.jp/?action=event_letter_view&sno=1924

満腹ボクサーのホームページ[魔法のiらんど]
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=jirokissan

投稿: 市川次郎 | 2008/10/08 16:33

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